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我々は希望の物語を描くことができるか B289『哲学は資本主義を変えられるか ヘーゲル哲学再考』(竹田 青嗣)

竹田 青嗣 (著)KADOKAWA/角川学芸出版 (2016/5/25) この本は昨年の5月にいろいろな哲学者に関する本を読もうと思いたち、まとめて購入した本の一冊であるが、まだヘーゲル自体に関しての興味が湧いていなかったため積読になってい...続きを読む »


弱い力と次世代へと引き継ぐべき技術 B279『住まいから寒さ・暑さを取り除く―採暖から「暖房」、冷暴から「冷忘」へ』(荒谷 登)

荒谷 登 (著)彰国社 (2013/8/1) 地球環境時代を迎えるいま、経済力、技術力、エネルギーに頼った力づくの問題解決ではなく、それぞれの地域が持っている特質をより顕著なものにする、奪い合うことのない成長のあり方を、本書を通して考えてみ...続きを読む »


21世紀の民家 B272『生きられた家 ー経験と象徴』(多木浩二)

多木浩二 (著)青土社 (2012/10/10) 本書は1975年に書かれた長編エッセイをもとに書籍化、幾度かの改訂がなされてきたもので、私が生きてきたのと同じ時間を経てきたものである。 これまで何度も引用されているのを目にしていながら未読...続きを読む »


ノンモダニズムの作法 「すべてはデザイン」から「すべてはアクター」へ B258『ブルーノ・ラトゥールの取説』(久保明教)

久保明教 (著)月曜社 (2019/8/9) ラトゥールは1947年生まれのフランスの哲学者・人類学者で、アクターネットワーク理論(Actor-Network-Theory ANT)で知られる。 本書は著者が「極めて難解ではないが、極めて誤...続きを読む »


全体性から逃れる自由な関係性を空間的に実現させたい B252『現代思想入門』(千葉 雅也)

千葉 雅也 (著)講談社 (2022/3/16) デリダをはじめ哲学者の言説はいたるところで目にしてきたけれども、体系的に学んだことがなく、その都度ぼんやりとしたイメージを頭に浮かべることしかできなかったため、このブログでももう少し体系的に...続きを読む »


物語を渡り歩く B245 『自然の哲学(じねんのてつがく)――おカネに支配された心を解放する里山の物語』(高野 雅夫)

高野 雅夫 (著)ヘウレーカ (2021/8/20) 「人新世の資本論」を三分の一ほど読んだ頃、これは里山資本主義的な話につながるのでは?という気がした。 と言っても、藻谷浩介の「里山資本主義」は「流行ってるな」と横目で見ていただけで未読だ...続きを読む »


情報革命後の自由と建築 B238 『新記号論 脳とメディアが出会うとき』(石田 英敬, 東 浩紀)

石田 英敬, 東 浩紀 (著)ゲンロン (2019/3/4) だいぶ前に買ったまま積読状態になっていたところ、最近新幹線での移動時間を利用して読了。 ショーヴェ洞窟壁画とリュミエール兄弟に始まり、ライプニッツ、ソシュール、フロイト、フッサー...続きを読む »


歴史も物語も別様でありえるということを知りつつ肯定とともに選択する B215『ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2』(東 浩紀)

東 浩紀 (著)講談社 (2007/3/16) 読んだつもりになっていたけど未読だったので読んでみた。 その時与えられた課題は「ポストモダンの文学」だったが、当時の筆者には、その課題のもとではどうしても肯定的な議論が立てられず、「ポストモダ...続きを読む »


建築ならざるものからはじめてみよう B213『人の集まり方をデザインする』(千葉 学)

千葉 学 (著)王国社 (2015/8/1) 基本的にはこれまでの論考を集めたもの。本のタイトルは書き下ろしのタイトルと同じ『人の集まり方をデザインする』となっている。 最後のピース タイトルから抽象的な内容が多いのでは、と思っていたけど、...続きを読む »


脆弱性を受け入れ隙間を捉える B207『公共空間の政治理論』(篠原 雅武)

篠原 雅武 (著)出版社: 人文書院 (2007/8/1) だいぶ前に『アトリエ・ワン コモナリティーズ ふるまいの生産』で紹介されていた本から数冊購入したのですが、これはそのうちの一冊。 本書で考えてみたいのは、共通世界としての公共空間と...続きを読む »


メガネと広告とわたし B191『広告の誕生―近代メディア文化の歴史社会学』(北田 暁大)

北田 暁大 (著)岩波書店 (2000/3/6) この本は2000年出版でだいぶ前のものだけど、たこ大の課題図書だったため興味を持ち購入したもの。 気がつけば読書記録も2年近くストップしていた。読みっぱなしで身につかないままの本も溜まってき...続きを読む »


個人設計事務所の課題と対応する設計プロセスを考える B180 『批判的工学主義の建築:ソーシャル・アーキテクチャをめざして』

藤村 龍至 (著)エヌティティ出版 (2014/9/24) 早速『プロトタイピング-模型とつぶやき』と合わせて読んでみた。 これまでの取り組みをまとまった形で読んでみたいとずっと思っていたので待望の単著である。 氏の理論、手法、そして建築を...続きを読む »


B168 『定本 柄谷行人集〈2〉隠喩としての建築』

柄谷 行人 (著) 岩波書店 (2004/1/28) 鹿児島大学の井原先生より全3回の読書会にお誘い頂いたので参加してきました。(2回目は日程を勘違いして不参加という失態を犯してしまいましたが・・・) 学生の頃に磯崎さん周辺の本を読んでから...続きを読む »


B163 『ど田舎のたこ焼き屋とtwitter』『ツイッター×たこ焼き社会論』

著者: otakohan 電子書籍パブー (2010/9) 著者: rectus 電子書籍パブー (2010/9) このブログとリノベ研のどっちに書こうか迷ったのですが、今の段階では個人的な部分が大きいのでこっちに書きます。 うまく展開でき...続きを読む »


ポストモダンと笑いと建築に関するメモ

某氏のtwitterで ポストモダンをどう捉えるか。渦中にいる頃は判らなかったけど、今から振り返れば、あの時代の建築や建築家って、すごく「物語」を信じてた。物語は終わったとか、すべてを参照・操作のネタにするとか言ってたけど、すごく元ネタへの...続きを読む »


B156 『思想地図〈vol.3〉特集・アーキテクチャ』

東 浩紀 (編集), 北田 暁大 (編集) 日本放送出版協会 (2009/05) 興味を持った経緯 藤村龍至氏による「批判的工学主義」「超線形設計プロセス論」をまとめた論が載っているというので今後の建築の議論の前提として読んでおいた方が良い...続きを読む »


ポストモダンなのかな。

友人の幻エントリーで思いついたのでメモ。 最近の若手の動向についてちょっと考えてみたのですが、純粋に個別の欲求に向かったり、”あり方”のようなものに向かっている感じがするのはある意味ポストモダンなのかなという気がします。(もちろん狭義のスタ...続きを読む »


『ウィンドウ・ショッピング』の世界展 ギャラリートーク

RAIRAIで『ウィンドウ・ショッピング』の世界展のギャラリートークがあったので行って来ました。 鹿児島大学准教授の井原慶一郎さんとイラストレーターの大寺聡さんのコラボレーション。 展開がまったく予測できなかっただけに楽しみにしていた展覧会...続きを読む »


B128 『カーニヴァル化する社会』

鈴木 謙介 (著) 講談社 (2005/5/19) 年の初めに長めのエントリ。。。 ポストモダンを生き抜くモデル 詳しくは本書を読んで頂きたいが、この本を読んで浮かび上がるのはポストモダンを生き抜く一つのモデル、”データベースとの往復運動か...続きを読む »


ハリボテ砂漠

僕が大学生のころ神戸の酒鬼薔薇事件があった。 それがあまりにショックで悶々としていたころ 宮台真司の『まぼろしの郊外』を読みさらにショックを受けた。 そのときのショックに対して落とし前をつけるために僕は建築に関っているといってもよいかもしれ...続きを読む »