設計事務所は何に対して報酬を得ているのか?(設計監理料の話)

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一般的にお施主さんに頂く報酬を、設計監理料と呼びます。

設計図事務所の関わる業務は、設計図を描くのはもちろんのこと、土地や建築物に関わる規制や現況の調査、検査機関との折衝や確認申請などの各種申請、施工者との打ち合わせや指示書の作成など、多岐にわたります。

独立する前はこれらの業務に対して報酬を頂いていると考えていたのですが、いざ独立して仕事を始めてみると、何か違うと感じるようになりました。

目的はお客様の期待に応えて満足してもらうこと

当たり前ですが、お施主さんは何らかの期待を抱いて設計事務所の門をたたきます
お施主さんにとって建築士のさまざまな業務は2次的なもので、別に図面を書いてほしくて、又は、書類を代理で申請してほしくて設計事務所を訪れるわけではないと思うのです。

そんなことを考えているある時、設計事務所は「お客様の期待に応えて満足してもらうこと」に対して報酬をいただくのだ、と思い至りました。そう考えることでだいぶ気持ちがスッキリしたのを覚えています。

なので、模型を作ったり、CGを作成したり、近隣や監督さん・職人さんと良好な関係を作ろうと努めたり、日々の勉強や積み重ねも含めて、目的に必要なことであれば何でもやるべきだと考えるようになりました。

時には、余った材料などで、簡単な棚やハシゴなどをつくったりもしますし、ペンキまみれになってDIY塗装をすることもあります。それらは通常の設計監理の範疇ではないかもしれませんが、目的に必要であれば躊躇なくやることにしたのです。

実際、数十万円の減額案を考えるために数日間、頭を悩ませるより、一日お施主さんと体を動かしたほうが目的に適した結果が得られることも多いのです。
 

設計監理料について

規模(面積)や工事種別(新築・改装等)によって設定しています。

当事務所で一番多い、50㎡以上150㎡未満の新築物件については
設計監理料=基本料金450,000円+面積単価17,000円/㎡×床面積㎡
と設定しています。
100㎡(30坪程度)の場合215万円+税となり、工事費が仮に2500万円の場合、工事費の8.6%に該当します。

詳しくは下記PDFファイルをご覧下さい。

設計監理業務報酬額の算定表




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