岩崎美術館・工芸館
□所在地：鹿児島県指宿市
□設 計：槇総合計画事務所
□用 途：美術館・事務所
□竣工年：1978年/1987年
階段を軸にしたシーン展開の中に美術品を配するのはスカルパのカステルヴェッキオ美術館を思いおこさせます。
工芸館に展示されているパプアニューギニアの神像はかなりの迫力。これ以上にうったえる力を持ったものってそうはないと思います。
入れないところを見たそうにしてたのが防犯カメラに映っていたらしく、館長さんと思われる方に館内を一般の人が入れないところまで案内して頂きました。
（使い勝手についての話もありました。勉強になりましたが僕がクレームを受けているようで多少耳が痛いところでした。機能性とデザイン性、どちらも兼ねられればよいのですが）
今は非公開になっている庭にも案内して頂いたのですが、そこにはたのかんさぁ（田の神様）がたくさん並んでいました。田が無くなり行き場を失ったものが集められたのでしょうか。
宗教などが基になった石造を”公”の石造だとすれば、これは現場から興った”民間”の石造で、その成り立ちは全国的に見てもとても珍しいものだそうです。