HS-13 2枚壁の家
2枚の平行に立つ壁にいくつかの出っ張りと開口を加えた空間。オープンな場所とクローズした場所が交互に現れるような構成です。出っ張りをつたって行った先には屋上テラスがあります。
敷地面積85.34㎡(25.81坪)
延床面積76.30㎡(23.08坪)
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2枚の平行に立つ壁にいくつかの出っ張りと開口を加えた空間。オープンな場所とクローズした場所が交互に現れるような構成です。出っ張りをつたって行った先には屋上テラスがあります。
切妻屋根の勾配を利用したスキップフロアの案を考えていたのですが、その際、屋根と大地に関係が生まれるぐらいに軒の高さを思いっきり低くして、上階からアプローチするようにしました。
切妻のヴォリュームをくりぬいたようなアプローチ階はオープンに、それ以外の部分は閉じた感じにしてコントラストの強い空間にしています。
丘や畑といった要素とヴォリュームのバランスを考える時にこういう屋根と大地の関係はアリかもしれません。(どこかで藤森照信が代々木の体育館が身体性を感じさせるのは屋根が大地につながるぐらい近いから、という感じのことを言ってました。)
そういう関係性のつくりかたは他にもいろいろあると思うので探っていきたいです。
小さな丘を登ってアプローチします。ちょっと丘を登る、というような小さな変化で体験の印象が大きく変わることがあります。
また、建物の圧迫感を抑制するために一部の部屋を半地下としています。
丘と畑のある生活というテーマは面白いかもしれません。
フタのない箱と箱とを向かい合わせに並べて立てて、そのはさまれた内部に住む。
細長い多数の空間をつくり好きな居場所で過ごす。
ガラスを通して全体がやんわりとつながる。
最初はぐるぐると廻っていかないと最後のところにはつかないような一筆書きの空間にしようかと思っていましたが、結局回遊性のほうを優先させました。
お互いのヴォリュームを見る様子が昔、アリの巣観察用にガラスで作った箱に似てます。
アリの巣で調べてて見つけたアントクアリウムはちょっと無機的過ぎる気がしますが、子供は喜ぶんだろうなぁ。
そういえば、透明のチューブでつくるアリ観察キットなんてのも買ってもらったことを思い出しました。チューブの中に水滴がたまってアリが死んでしまうんです。
今度は木造の在来工法で出来るようなのを考えようかな。どうしようかなぁ。
箱と箱とを向かい合わせに立て、そこに住んでみる。
細長い空間に散りばめられた多様な場とそれぞれの多様な関係性。
好きな居場所で気ままに過ごしながらも建物全体を感じられるような場を想像しながら考えました。
与条件のスタディ。
一筆書きで環をなす一枚の壁・スラブで空間を作る試み。
どこまでもつながっていく壁がイメージを引き伸ばす。
実は藤本壮介のK Houseを横に倒してみようとしただけなのですが。
昨日垂水へ行くフェリーの中でなんとなくスケッチを書いていたらなんかまとまりそうだったのでざっとつくってみました。
K Houseのような突き抜け感がないのはスラブの扱いが常識的過ぎたからかも。
一筆書きで環をなす一枚の壁・スラブで空間を作る試みです。
壁側面の赤いラインは一周して元にもどってきます。
これも強い形態操作によって関係性を生み出すことを考えました。
直方体の真ん中を別の直方体が貫く。
そういう明確な形態の操作によって、建物と人、そして周囲の環境(太陽)との間に新しい関係性が生まれてくれることを考えました。
ボックス状のものを積み上げた形態です。地上が通常の居住スペース、地下にセミパブリックなアミューズメントスペースとなっています。積み木の中に住むという意志。
危うく殺されかけて生きながらえたメタボザウルス(都城市民会館)から子供が生まれたら。昆虫の幼虫のような、グロテクスないびつさに感じる強い意志。保存活動に少し関わっていた都城市民会館が土壇場で存続することが決まった記念に作成してみました。
『affo-rest』affordance+ forest
そこにも行ける。そういう感じと回遊性が身体感覚的な領域を曖昧にしたり拡大させて心地よさを生み出すことがあります。グリッド状の空間にさまざまな場をばらまくことで、そういう効果を狙いました。
別の空想案。
テーマはアフォーダンスの森。affordance+ forest
このテーマ自体はもっと追求する余地がありますが、その一つのスタディとして。
グリッドおよび屋内を先行施工し外部はDIYで臨機応変に作っていっても可。
メンテもいるので手が動く人向き。
模型つくるのは大変そう。
前回のに比べて垢抜けてない感じがするのは、検討不足か。
もうひとつ考えたらまとめて模型つくろう。
メタボザウルスが子供を産んだら。
今、4つほど空想案を考えているんですが、そうのうちの一つ。
案というより、単なるパクリ。良く?言って二次創作。
危うく殺されかけて生きながらえたメタボザウルスから子供が生まれたら。という設定です。
大きくなったら公共建築になりたいと夢見るSOHO住宅くん。
都城市民会館が出来た当時は世界中の建築学生がまねをしてそこら中に市民会館もどきの案が林立したそうですが、建築のDNAが伝播してどんどん繁殖していったっていいような気がします。
昆虫は幼虫のころはたいていグロテクスないびつさをもっているので、もっといびつにしようかとも思いましたが、なるだけ素直にパクリました。
著作権うんぬんと言われると削除せざるを得ないかもしれませんが、市民会館継続のお祝いと菊竹さんへの敬意をこめて。
個人的スタディの一つと思って暖かい目で見て頂けると嬉しいです。
それにしても、僕が簡単に作っただけでも思ってたよりサマになるんだから、もとの思想の骨格は半端じゃないレベル。
やっぱりすごいなぁと痛感しました。
これはオリジナルでは出来そうにない。
いろいろとデフォルメされた個性的なメタボザウルスがそこら中に建っているのを想像するのもいいかもしれません。
せっかくなので模型までつくってまとめるつもり。いずれPROJECTにアップします。
ずっとそのままにしていた模型をようやく自宅で撮影しました。
手持ちのデジカメで撮影したのですが、 撮影用に買ったライトではうまく感じが出なかったので結局蛍光灯で撮影。
もっと模型撮影の技術を身につけておくんだったなぁ。
また、それに合せて画像はFlickrを利用することにしました。
スライドショーも簡単に作れるし、レンタルサーバーの容量も気にしなくていいんで気楽に画像をアップできます。
(アップした画像のスライドショーはPROJECTのHouseStudy-03~05です。)
ところで、無印良品のアクリルケースはモデルチェンジしたんですかねぇ。
先日、無印に行ったときにサイズが変わってたのでネットで確認してみると、つかってたサイズのケースがもうなくなってました。
だいたい27cm×20cm×13cmのDVDボックスが丁度いい大きさだったので、模型の大きさを全てそれに統一しようと思っていたのに・・・。けっこうショックです。
こういう感じでどんどんスタッキングしようと思ってました。
結構な値段がしたことだし、これからはスチレンボードとプラ板で ケースを作るか・・・・う~ん。
アクリルケースの情報、お持ちの方は教えてください。
以前住んでいた家の近くに何の変哲もない、だけど感じのいい古い家がありました。その感じのよさは、家の小ささと軒の低さ、道路からの引きなどによる潔さからくるものだと感じました。現代の敷地に控えめな佇まいと、内外に広がる空間の心地よさを。
敷地にめいいっぱい建てられる平行四辺形の形状をまず立上げ、それを前提として受入れた上で操作を加えています。それは動物や昆虫が環境に手を加えて自らの棲家をつくりだすようなイメージです。 “棲み家にしてやる”というスタンスから棲むことのリアリティーが生まれると思うのです。
交通量の多い角地を想定した敷地です。道路を川と見立てて水上家屋のように生活部分を持ち上げてみました。それによって道路の喧騒と住居部分の間に心理的な距離が生まれないでしょうか。行き交う車を川の流れと思えば、不動の建築物が頼もしく思えます。
室-テラス-室と三等分された構成による住宅。建具やテントの開閉により屋内領域をさまざまに変化させることができます。シンプルな構成によって、多様な生活シーンを描くことを考えました。