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W040『九州国立博物館』


□所在地:福岡県大宰府市石坂4-7-2
□設計:菊竹清訓
□用途:博物館
□竣工年:2005年

都城市民会館と同じ設計者による博物館。

都城ほどの野性味は感じませんでしたが、うまいなぁと思いました。

威厳と活気の共存

何がうまいなぁと思ったのかというと、内部に入るとアジア的な活気を非常に感じました。
それでいて国立博物館としての威厳を兼ね備えています。建築が媚びていません。

その辺のバランスは非常に難しいと思うのですが、良い意味でも多少悪い意味でもさすが大御所だと思いました。このぎりぎりのバランスをとるのは、なかなかできるものではありません。
スケールについてはコストの問題等賛否両論あるように思いますが、僕的にはありだと思います。

今回は時間がなかったので展示室には入らなかったので、今度入ってみたいです。

また、連絡通路を通じてすぐに大宰府天満宮に行けるので一度に二度楽しめます。まる一日遊べそうです。


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W002 『都城市民会館』

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□所在地:宮崎県都城市
□設計:菊竹清訓建築設計事務所
□用途:市民会館
□竣工年:1966年

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菊竹清訓のメタボリズムを体現するような作品。

これも、『今となってはどうかな』などと思っていたのだが、さすがに良かった。

早朝だったため内部は見れなかったが、その力強い外観には感銘を受けた。

宮崎駿のアニメに登場しそうな、生物とも要塞とも見える今にも動き出しそうな姿には愛着を覚える。

建物がキャラクターを持つと言うのは大切に思う。

その建物に感情移入できることで、自分の意識と建物の間に関係が生まれ、空間の感じ方に少なからぬ影響を与えると思うのである。

建物に生命を吹き込むと言えば大げさであるが、そんな大げさなことも大切ではないかと思い出しているこのごろである。

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追記(‘07.05.01)
再度訪れてみたけれどもやっぱり傑作。
ほぼ取り壊されることが決定しているようですが残念でなりません。2007.04.29の段階ではまだ外観は見れました。壊される前に是非一度訪れてみてください。(内部は休館になっています。)
新しく出来た施設はどこにでもあるような”いかにも施設”という建物。こうやって都市の中から記憶がなくなり、どことも区別のつかないフラットな都市になっていくのでしょう。
あー、やっぱり残念です。建築がいつも政治の道具ぐらいの扱いなのが悔しい・・・

追記(‘07.05.22)
まだ、存続の可能性は残っているようです!
ここに動向が載っていました。

追記(‘07.10.30)
解体予算可決から一転、大学施設として活用されていくことになりそうです!
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