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『Open Your Sense.』


文法的にあっているか自信はないが気に入っている


この言葉は自分に言い聞かせるつもりでロゴに入れた。

sense

━━ n. 感覚(器官) (the five ~s 五感); 感じ ((of)); 意識, 勘 ((of)); (one’s ~s) 正気; 分別 (a man of ~); 意味; 意義; 多数の意見, 世論 (the ~ of the meeting 会の意向).

━━ vt. 感じる, 気づく; 〔米〕 理解する; (機械が)探知する; 【コンピュータ】(情報を)読み取る.
sense-datum【心】感覚単位 ((対象が感覚に直接与える刺激)); 【哲】感覚所与.

三省堂提供「EXCEED 英和辞典」より

センス [sense]

物事の微妙な感じや機微を感じとる能力・判断力。感覚。
「ユーモアの―」「―に欠ける」

三省堂提供「大辞林 第二版」より

「センス」ってなんだろうか。

僕は、上の引用にもあるように「感じ取る能力」だと思う。

「あの人はセンスがいい」というとき、その人はその通り感覚が研ぎ澄まされているのだ。

感覚は使わないと鈍る。

絶えず自分の中にわずかに起こる機微を感じ取るためのアンテナを張っていないといけない。

「センスがいい」人は絶えずその努力を怠っていない人だ。

この前うちの相方に人に対する接し方を注意された。
鈍りきった感覚を指摘された。
なんとなく自分でも分かっていただけに結構へこんだ。
僕は時々おかしくなる。

『Open Your Sense.』

感覚を開こう。

自分に言い聞かせているのだ。

考えるだけじゃなくて感じ取ること。

sensibleであること。

それはおそらく豊かな生活に最も必要なこと。

『茶色の朝』に怯えるだけではあまりに寂しいのでちょこっと考えてみた。




B021 『茶色の朝』

茶色の朝 フランク パヴロフ、ヴィンセント ギャロ 他 (2003/12)
大月書店


本屋をうろうろしていて、タイトルだけでなんとなく衝動買いしてしまった本。
でも、結構タイムリーで大切なことが書かれていた。

30ページ足らずの寓話であるが、そこにはファシズムの本質が鋭く描かれている。

主人公が何気なく生活をしていると、突然「国家反逆罪」のレッテルを張られ、玄関を強くたたく音がするところで物語は終わる。
しかし、主人公はそれまでの生活のところどころで違和感を感じていたのだ。
その違和感をいろいろともっともな理由をつけて心の奥に封じ込めていく

その描かれ方は絶妙だ。
人はほとんど無意識に自己を正当化し流されていく。
それが、あまりに自分たちにもありえそうなので恐怖心すら覚えてしまった。

物語と同じようなボリュームで収められている高橋 哲哉の解説にもある通り「やり過ごさないこと」「思考停止をやめること」の大切さを鋭く指摘する寓話である。

つい最近、フランスでカリスマ的人物の率いる極右政党が大躍進したことに抵抗してこの本が出版されたそうだが、今の日本の政治を重ね合わさずにはいられない。

参考記事

茶色い朝のつくられ方~選挙取材の現場から②
ここにTBされていた 民主党は日本をあきらめてはいかが?もおもしろかった。「茶色の朝」平和キャンペーン

その他、教育問題やイラク問題などのいろいろな場面でこの本は採り上げられているようです。

やはり、「考えること」は必要だ。
もっと、明るくそれを言えたらなぁ・・・。