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小豆島へ。


現在OFFICE FIELDNOTEの砂田さんの仕事をいくつかお手伝いさせていただいてるのですが、先日の土曜日、その中の一つの物件の視察・打合せで小豆島へ行ってきました。

向かった先はとある造船所で、風景に馴染んた建物と物腰の柔らかい社長さんが迎えて下さいました。(実はヨットの分野では世界的な造船所だそう)

いくつかの懸案事項にも光が見え、また工場内を案内して頂き実りの多い出張でした。
使ってる材料は木だったり鉄だったり樹脂だったりと、建築に近いのですが、分野が異なると技術も異なり知らないことばかりでとても面白いですね。
(工場内は遠慮して写真は撮れなかったです。)

その物件の全体打合せが昨日あったのですが、少し良い方向に向かいそうな感触がありました。
まだあまり細かい内容は書きませんが、その場所と目的にふさわしいものができるように少しでも力になれればと思います。




ash Satsuma Design & Craft Fair 11/23~12/2 出展します


まもなく【ash | アッシュ サツマデザインアンドクラフトフェア | -made in kagoshima- 11/23-12/2】が始まります。

今回僕はnowhere及び個人で出展します。
出展する会場はGOOD NEIGHBORS

近くにお越しの際はぜひお立ち寄り下さい。
ほかにもいろいろな店舗でいろいろな作家さんが出展されていますので、知らなかった鹿児島の魅力にきっと出会えるはず。

ワークショップイベントトークショーなども充実しています。


大きな地図で見る




KBGN 1/100模型とズレ

ashのnowhere展示用にKBGNの1/100模型を作っていたところ、屋根を付けずに上から模型を覗きこんだ絵が前に書いた、

この家の一つのテーマに”ずれ”があります。 竹原義二さんの『無有』で紹介されていた「後楽園流店」のズレと間合いによる操作が頭に残っていて、この建物でも重層的なズレによって実際以上の奥行きが生み出せないだろうかと考えながら計画しました。 具体的には、平面的な角度のずれ、いくつかのレベル差によるずれ、構造体としての軸組と実際意識される柱状の要素とのずれ、又はそれらのズレが重なることによる重層的なずれ、のようなことを意識しているのですが・・・(オノケン【太田則宏建築事務所】 » KBGN ズレを重ねることと線を消す(消さない)こと)

というようなことがよく表れている気がしたので写真に撮ってみました。


▲上図は一般的なグリッドプランの例です。木軸在来工法の場合、グリッドにそのまま乗せたようなプランになりがちです。


▲KBGNを計画する際、各要素をグリッドからあえてずらしていくことによって(上図では縦軸のオレンジのラインがなるべく重ならないようにしていくことによって)レイヤー(層)の構成、図では横軸の緑のラインが浮かび上がるように気を使いました。


▲これによっていくつものレイヤー(層)が重なるような見え方となり、空間にある程度の複雑さと奥行きが生まれたように思います。(構造や要素の見せ方にある程度工夫は必要です。)


▲それ以外にも、直角を外した平面的な角度のズレ、床の高さを変えることによる高さ方向のズレ、などを取り入れていますが、上の写真にはそれらがよく表れていると思います。


▲ただ、この模型は結局、屋根・天井をボンドで固定してしまったので、上から内部の全体を覗きこむことはできなくなってしまいましたが・・。

KBGNは平屋だったため構造的にも無理なくこういう操作ができましたが、2階建て以上の場合にどのような可能性があるか、考えてみたいですね。
(この辺はHS-16 外柱の家で試みた部分でもあります。)




雑木林と8つの家 1/50模型


雑木林と8つの家モデルプランの1/50模型をつくってみました。
今年は【ash | アッシュ サツマデザインアンドクラフトフェア | -made in kagoshima- 11/23-12/2】nowhereと合わせて個人出展をする予定です。
こちらの方でも模型を展示させていただく予定ですのでご都合のつく方は是非足をお運び下さい。
(展示はGOOD NEIGHBORSでさせて頂く予定です。また時期を見てご案内させて頂きます。)




「建築の社会性」ってなんだろう

しかし建築が社会と全く関わり合いを持たずに自立した存在として成立することは難しい。そこで僕は「シャカイ」から離れて建築をどのようにつくっていくのかをテーマとしてじっくり考えたい。もちろん、うっすらとではあるけど、自分なりに方向性のようなものはあるのだけれど、まだことばにしてまとめることはできそうにない。でも次の方向性としてははっきりしている。建築は一度「シャカイ」から離れなければ、きっと本当に信頼され、祝福される社会には戻って来られないだろう。(建築について:社会的な建築を再考する)

を読んでちょっと考えだしたのですが、大きなテーマなので反射的なメモにとどめます。(反射的な文章がFacebookとかに移ってしまってブログが流れなくなったので試験的なものも兼ねて)

僕はよく、建築に人格のようなものを当てはめて自立した存在であって欲しい、というようなことを書いているのですが、建築と社会の関わりについても人間のそれと重ねあわせて考えられそうだと、思いました。
例えば、人間が自立すると言ったとき、社会との関係を捨て去ることでは当然無く、むしろ社会との関係がより強まりつつ従属や依存とは違ったものへ移行することをイメージしますが、同様に建築が自立するということは、より社会との関係が強まるのではないか、というのが一つの仮説。

で先のブログの最後を読んで頭に浮かんだのが以下の引用群。
オノケン【太田則宏建築事務所】 » B003『子どものための哲学対話』

『根が明るい人っていうのはね、いつも自分のなかでは遊んでいる人ってことだよ。・・・なんにも意味のあることをしていなくても、ほかのだれにも認めてもらわなくても、ただ存在しているだけで満ちたりているってことなんだよ』

『きみ自身が深くて重い苦しみを味わったことがあるなら、それとおなじ種類の苦しみを味わっている人だけ、きみは救うことが出来る可能性がある。』

『自分が深くて重くなったような気分を味わうために、苦しんでいる人を利用してはいけない・・・』

『いやなことほど、心の中で何度も反復したくなるし、いやな感情ほどそれにひたりたくなるんだよ。忘れてしまうと、自分にとって何か重大なものが失われてしまうような気がするのさ。』

『人間は自分のことをわかってくれる人なんかいなくても生きていけるってことこそが、人間が学ぶべき、なにより大切なことなんだ。そして、友情って、本来、友達なんかいなくても生きていける人たちのあいだにしか、なりたたないものなんじゃないかな?』

上手く言えないけれども、「建築の社会性」と言った時に感じるちょっとした違和感と重なる部分がありそうな気がしました。「自分探し」とかに感じるものともちょっと似てる。

とりあえず、「建築、お前自立しろ。社会性なんてそこからしか生まれないぜ」と言ってみる。とりあえず。

ところで、自立ってどういうことなんだろう。




小さな都市型SOHO


建蔽率60%、約20坪の敷地に事務所併設型の住居が成立しないかを検討中。
床面積が23坪+簡易ロフト5坪くらいの感じで、施工業者に頼む部分とDIYでやってしまう部分に分け、トータル1,000万円以下で最もパフォーマンスの良いバランスを探す。
新築とセルフ・リノベーションの考え方を混ぜあわせたような作り方にすることで、コストが抑えられたり、空間に複数のレイヤー(新築的・リノベ的)が生まれ奥行きの感じられるものにならないだろうか。
都市部にコンパクトで豊かに住み込むための住居の在り方。




W054 『坊津まち歩き』

とある県の講座の関係で坊津のまち歩きに参加させて頂きました。
案内はNPO坊津やまびこ会の皆さん。

坊津は泳ぎにいったり、唐カラ船祭りに参加させていただいたりと訪れたことはあるのですが、じっくりと歴史から触れるのははじめて。

海と共に重ねてきた歴史はとても個性的で今に続くドラマを感じました。風光明媚でドライブコースにも良さそうです(夕景がおすすめ)。
やまびこの会の皆さんの強い故郷への思いを感じたこともあって、この歴史と風景がずっと受け継がれていって欲しいと思ったり、いろいろと考えさせられたまち歩きでした。

まち歩きの動画と写真をアップしておきます。興味のある方はどうぞ。(音声も弱いし面白い話の動画をけっこう撮りそこねてます・・・。是非現地でやまびこの会のガイドのもと体験をば)

また、10月21日(日)に予定されている「坊津の映画、CMロケ地,文学巡り」をテーマにしたまち歩きも若干空きがあるようです。(詳しくはNPO坊津やまびこ会のHP参照)




HS-20 切妻ver

時間があったのでHS-20 門型の家の1/50模型を作り始めたのですが、途中で木造の切妻の考えもあるかなと思い変更。
元の案の方が空間的な面白さがあるかもしれませんが、プランと木造の架構を厳密に詰めていけば木造らしい心地よい空間になりそうです。(コスト的も抑えられますし)

横長のスパンを2/3くらいに切り詰めてプランを練り直せば、かわいい表情のコンパクトな住宅にもできそう。

誰か建ててくれないかなー。




リノベーションと棲み家

このごろ、家の近くの住宅が数件立て続けに解体されました。
そのうちひとつはRCの集合住宅として工事が始まっています。
写真の家は内部の壁と天井及び瓦がきれいに撤去され、窓から覗くがらんどうがとても心地よさそうに見えたので、もしかしたらどこか設計事務所が入ってリノベーションされるのかな、と思っていたらあえなく解体されてしまいました。単なる解体の分別だったようです。

リノベーションスクール以降、リノベーションについていろいろと考えたり勉強したりしています。(サイドバーにリノベの項目を増やしたり。)
空き家を見ると、ここにどうやって棲み着こうかと考えたり、どんな人が入ればぴったり来るだろうかと考えたり、明らかに見え方が変わりました。
それは、動物が環境を読み取って巣にしようというのに似ているし、いろんな昆虫がさまざまな環境に棲み着いているのを観察することにも似ています。

ずっと、棲み家という言葉を一つのテーマにしているのですが、そういう点ではリノベーションという方法は「棲み家度」をかなり高く出来る可能性を秘めていて、「地形」的要素をある程度担保されているように思います。
これは既存部分の持っている懐の深さや、既存部分と新規部分の関係の築き方にもよりそうですが、

まず、(地形)は(私)と関係を結ぶことのできる独立した存在であり環境であると言えるかと思います。 (私)に吸収されてしまわずに一定の距離と強度、言い換えれば関係性を保てるものが(地形)の特質と言えそうです。 この場合その距離と強度が適度であればより関係性は強まると言えそうです。(オノケン【太田則宏建築事務所】 » 「地形のような建築」考【メモ】)

リセットによって(地形)を感じなくなったと考えると、逆に(地形)の特質はプロセスが織り込まれていることであり、現時点もまたプロセスに過ぎないということになるかもしれません。 そして織り込まれたプロセスが重層的・複雑であるほど(地形)の特質は強まると言えそうです。

この【自立的関係性】と【プロセス性】という(地形)の特質を新旧それぞれのレイヤーを意識しながらどこまで高められるか、という所にポイントがありそうです。

そんなことを考えながら、せっかく顕になった(地形)が重機によって壊されていくのを見るのは、自分たちの棲み家を重機で破壊されていくのを指を加えて眺めるしかない動物のようだなー、と思ったり、僕らにはそれを止める知恵、技術と論理を持つことができる、と思ったり。

虹はどちらにかかってるんだろう。




リノベーションスクール@北九州に参加しました


8/30~9/2の4日間、小倉で行われたリノベションスクールに参加してきました。
リノベーションスクール @北九州 | 座学と実践からリノベーションの最前線を学ぶ!

非常に密度の濃い有意義な4日間で、他では得難い多くの経験が出来たと思います。各レクチャーはもちろんのこと、実際の案件を対象に真剣勝負でそのプロセスを経験できたことがとても良かったです。思考のプロセスの枠組みをリアルに体験できたことは、自分の目の前の問題に対してアプローチする際にも、また本を読んだり考えたりする際にも、実体験としての記憶の参照元として今後大きな財産になってくれると思います。
いつまで公開されているか分かりませんがレクチャーの動画へのリンクは下記の場所にまとめてありますので是非御覧下さい。

第三回リノベーションスクール@北九州 – かごしま(たとえば)リノベ研究会(ベータ)


今は、熱気と記憶が身体に残ってるうちにと、ここで学んだことやその後追加で学んでいることを自分なりにまとめているところです。最終的にはA6用紙50枚程度のハンドブックのかたちにして、何度も繰り返し読むことで身体に染み込ませておきたいと思っています。

そんな中、レクチャーとユニットワークを通じて経験できたスキームをなるべくシンプルに纏めてみました。出てくるフレーズはほとんど全てがレクチャラーのもので、自分なりに流れを整理しただけですが、徐々にバージョンアップさせて自分の言葉に置き換えていけたらと思っています。(まだかなりぎこちない感じですし、エリアヴァリューのようなこともあまり触れられなかった。)
▼クリックで拡大します。

こういったスキームは商店街の活性化・商用空き不動産・空き住居の活用などに限らず、多くの場所や人の抱える問題に対するアプローチとしても有効だと感じました。
当然、スキームが問題を解決してくれるわけではなく、慣習的なやり方とは比較にならないような幅広い知識と経験、アイデアや哲学、行動力やコミュニケーション能力が必要になってくるので、自分なりにできることをしていくとともにチームとしてのあり方も考えていく必要がありそうですね。

自分たちの生活を豊かにするために、何か積極的に仕掛けられないか模索していくとともに、何か課題を抱えている人の力になれるようになりたいと思っていますので、気軽に声をかけて頂ければと思います。

もちろん単純なリフォームや新築についても、絶賛相談受付中です!




RIRAKU オープン。


設計させて頂いた上之園のらーめん店がひっそりとオープンしていたので食べに行って来ました。



普通のらーめんとつけ麺のうち、つけ麺を頼んでみました(食券制です)。
無添加と聞いていたのでなんとなく軽い感じをイメージでいたのですが、食事としてしっかりチャージできる感じで美味しかったです。
あまり食べ物に関する言葉を持ち合わせてないので一度食べに行ってみて頂ければと思います。

また、オーナーのコンセプトにピッタリだったので家具はroamさんにお願いしました。安心のセンスとクオリティ。

場所はこちら。共研公園近くのしんぷくの裏あたりです。
今のところ営業時間は11:00~15:00,18:00~21:00。

写真等はこちらの実績のページから御覧下さい。




W053『夕暮れ差す松林と砂丘のまち小松原めぐり』

すぐ近所がコースのようだったので探検の会のまち歩きに参加してきました。

最近スマフォに変えたので試しに動画でとってみました。
子供を連れてだったのでかなりいい加減なとり方ですが、お暇な方はどうぞ。
(貼り付けるだけなので楽だなー。動画はみるのに時間掛かるので見る人あんまりいないだろうけどアーカイブ的にはありかな)

コースはこちら

▼射場山公園-1・・・いつも子供たちと遊んでいる公園です。小中学生がモデルガンで遊ぶ場所なのでよくチビ達がBB弾を拾ってきます。モデルガン遊びも歴史を受け継いだものだったんですね。


▼射場山公園-2

▼塩釜神社

▼ラ・サールプチ話

▼小松原公園(玉里別邸)・・・この公園でもよく遊びます。最後に見つけたセミの抜け殻、今年のかな~

▼煙硝倉跡之碑

▼谷山電停(日本最南端の電停)




riraku調整中



金額調整で新たに方向を検討中。
ファサードを一面に絞る思い切りがついたら素直な正面にできそう。ここの一粘りがキモ。




riraku 家具打合せ


家具の打合せにオーナーさんとRoamさんの所に行って来ました。

最初にお聞きしたオーナーさんのイメージとRoamさんのつくられる削ぎ落とした中の繊細さと強さのイメージがぴたっと合ったので後は安心して任せられます。

それを建築でうけられるよう現場ではまた悩みそうです。




riraku 初期案

新しいテナント工事の計画。
女性が一人でも入れる無添加らーめんにしたいと、オーナーさんは明確な意志をもってらっしゃるのでそれをどう実現するか。
現状は雑然としているので要素をどう絞り込むか。
パースや模型で検討中。予算の割り振りがうまくいくといいが。









にこにこ子育て応援隊

にこにこ子育て応援隊に登録いたしました。
かごしま子育て支援パスポートご提示の方は設計監理料(支援対象家族の住居設計に限る)を150,000円オフとさせて頂きます。
どうぞご利用下さい。

子育て支援パスポートの交付は鹿児島市すこやか子育て交流館(りぼんかん)、鹿児島市子育て支援推進課及び各支所福祉担当窓口へ。




W052『長田町散歩』

久しぶりに探検の会のまち歩きに参加してきました。(前に行けたのは2010年9月・・・)
長田町のコースは5年ほど前にも参加してたのですが、家族4人で参加するにはちょうどいいかなと思い今回も参加。

坂が多くて子供にはきつかったかもしれませんが、他にも何人か子供連れが参加してて遊び相手になってくれたので助かりました。

今回はレコーダーが行方不明になったので音声はなし。早くスマートフォンにして動画で記録したいところです。

今年は市電運行100周年でいろいろ面白い企画もあるそうなので、まだ参加したことない方も一度参加してみては。

おおまかな経路はこちら

日当山侏儒どん、調べてみたら面白そう。
日当山侏儒 – Google 検索




YNGHウォークスルー

お施主さんのリクエストもあり、アニメーション作成の練習も兼ねてYNGHのウォークスルーアニメーションをつくってみました。
現場で検討中の3Dデータを使用してるので竣工時と多少違う点もありますが、割りと厳密に図面を反映しています。

スキップフロアの空間は伝えるのが難しいのですが、アニメーションでもやっぱり限界がありますね。




KBGN オープンハウス終了+写真アップ


雨天の中オープンハウスには多くの方に足を運んで頂きました。
協力頂いた御施主さま、お越しくださった方々、本当にありがとうございました。

また、昨日撮影した写真をアップしました。
実績のページよりスライドショーを是非御覧下さい。




LEAP5月号に掲載されました


LEAP5月号にYNGHの記事が掲載されました。
インタビューに答えて下さった施主のHさん、取材にいらしたLEAPのNさん、どうもありがとうございました。
(写真取られるのめっちゃ苦手・・・)

21日に予定しているKBGNのオープンハウスもよろしくお願いしまーす。