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「わかろうとすること」と「わかってしまうこと」の間の距離感 B173 『考えること、建築すること、生きること』


長谷川豪 (著)
INAX出版 (2011/12/30)

ARCH(K)INDYでお話を伺ってから気になってて、だいぶ前に買って読んでいた本。

一番印象に残ったのは、都市の問題が身体性という言葉を絡めて語られたこと。とかく、都市の問題というと実感を伴わないことが多く、無力感を多少なりとも感じてしまうことが多かったのだけど、身体性と言う言葉で、おそらく人の視点から語られたことに、何か実感を持ったとっかかりを得られたような気がした。(オノケン【太田則宏建築事務所】 » ARCH(K)INDY vol.8 他メモ)

内容についてはいろいろと共感する部分が多かったにもかかわらず、なんとなくまとめてしまうことにためらいがあってなかなか書きだせなかったのだけど、あらためて本書を手にとって序文を読んでみてその理由が分かったような気がした。

たとえば、明快なキーワード一言で言ってしまったらどうかと。でも僕は、15本のテキストを読んでもらってはじめてわかるようなものを目指していた。

でもそのコンセプトなるものをここで「表現」しようとはどうしても思えなかった。だから冒頭に書いたように、いま僕はようやくこの本の全貌を俯瞰できる視点をもつに至ってもなお、ここで全体を包括して分かりやすくするようなことを書きたくはない。

他方で僕は、何かをわかりたいと同時に、わかってしまうことが怖いのだ。(中略)わかろうとすることと、わかってしまうことを畏れることは矛盾する。その矛盾を自ら抱え込むことが、わかることの質を高めてくれる気がする。

そう言われると、この本の中で書かれているそれぞれについて、その思考の対象にすぐにぴったり寄りそってしまうのではなく、常に対象と一定の距離感を保ち続けることで、その対象と自分の思考・感覚との間から何かを発見していっているように見える。

ARCH(K)INDYの時、お話を伺って感じたのは、ひとつひとつのことに対して積み重ねられた(僕からすると)圧倒的な思考のあとだったのだけれども、それは常に「わかろうとすること」と「わかってしまうこと」の間の距離感を保ち続ける姿勢の中から来ているのかも知れない。

先日行われたイベントで、「これからのつくってゆきたい理想の暮らし方のイメージ」というテーマに対して蒲牟田さんが「僕たちは理想の暮らし方を提案しては行けないし、イメージしてもいけない」と言うようなことを言われてすごく心に残ったのだけど、これも同じように建築家として距離感を保つ姿勢の一つだったのかも。(文脈を省いてるので誤解されそうだけど)

日々の設計や監理の過程の中で、常にいろいろな「わかろう」や「わかった」に出会っているわけだけども、僕はそんな距離感を保ち続けられているだろうか。




KBGN オープンハウスのお知らせ


お施主様のご好意により、4/21(土)10:00~19:00にオープンハウスを開催させて頂けることになりました。

国分市街地からそれほど遠くない場所に自然のような地形が残る恵まれた場所。
敷地の利点を活かした伸びやかな平屋の家です。

私たちの仕事を知っていただく機会になればと思っていますので、住宅建設の予定はないけどちょっと覗いてみたい、建築に興味がある、という方も気軽にお越しいただければと思います。

※お車は臨時駐車場にお停め下さい。場所はこちらになります。
場所がわからない時は090-4510-6031までお電話下さい。
※お子様が走りまわったり部屋を汚したりしないよう十分にご注意下さい。
場合によっては見学をお断りする場合があります。




KBGN ズレを重ねることと線を消す(消さない)こと

ようやく内部の塗装が入り始めました。
基本的には茶系の天井と黒系の壁での構成を考えているのですが、塗装をどこで見切るかは悩みどころ。(写真は塗装前)

この家の一つのテーマに”ずれ”があります。
竹原義二さんの『無有』で紹介されていた「後楽園流店」のズレと間合いによる操作が頭に残っていて、この建物でも重層的なズレによって実際以上の奥行きが生み出せないだろうかと考えながら計画しました。

具体的には、平面的な角度のずれ、いくつかのレベル差によるずれ、構造体としての軸組と実際意識される柱状の要素とのずれ、又はそれらのズレが重なることによる重層的なずれ、のようなことを意識しているのですが、塗装の見切りとともに、納まりを考える際に線をどこまで消すかというのも悩みどころです。

モダニズム的なセオリーであれば構成を明快にするために可能な限り余計な線を消していくのだと思いますが、今回はズレを明快な構成の中にはっきり位置づけると言うよりは、重層的な構成の中に紛れ込ませるような感じにしたかったので、納まりを考える際に”線を消す”というミッションをある程度弱めています。(予算もろもろの制約もありますが)

あまり余計な線が増えると単に乱雑な空間になってしまうし、あまりにシンプルになると重層感がでなくなってしまう。
今のところ、この辺のさじ加減は感覚で決めるしかなく、内部の塗装が進んでいくのは楽しみですがドキドキものです。

大工さんが丁寧に進めて下さっていてありがたいのですが、その分もうちょっと時間がかかりそうだなー・・・




『これからの「暮らし方」を建築家と思い描く』

3/20に計画地近くのやまさき道さんで雑木林と8つの家に関するイベントがあったので参加してきました。(今回は見るほうじゃなくてしゃべる方で)

タイトルは『これからの「暮らし方」を建築家と思い描く』。
主催者側の説明のあと、前半は3人の建築家がサクラ島大学の久保さんから頂いたお題にそって順に話し、後半は食事を頂きながらそれぞれの建築家とグループに分かれて自由に話をするという流れ。

僕は久保さんから一番手で、と言われていたので自分なりに役割を考えて真面目すぎるくらい真面目に話しました。(本当はそういうやり方しかできないだけですが。)
結果的に、僕がクソ真面目に話し、蒲牟田さんがフランクに建築家のリアルな思考を浮かび上がらせて、最後川畠さんが不動産の経験も交えて分かりやすくまとめる、というような感じで3者それぞれの個性が出てそれなりに幅のある話になったんじゃないかなー、と思います。(久保さんの思惑にはめられた感じ(笑)

おそらく、普通の人の常識的な想像の範囲を超えた、盛りだくさんの思いと可能性がつまっている今回のプロジェクト。
その盛りだくさんさゆえに、「ステキだと思うけれどもなぜだか距離を感じてしまう」というようなケースももしかしたらあるのかな。という気も少ししました。
だって、川畠さんも書かれているようにこんな思いのこもった分譲地、僕も見たことがないですもん。

その盛りだくさんなところをシンプルに伝える必要があるのかなと思ったのですが、僕なりに言えることは

・同じ予算(例えば土地込みで3000万円)と同じ条件(姶良のような場所)で考えた場合、これだけ思いと工夫の中でこれだけの環境の家を建てられる機会は他にない。

ということです。予算には含まれない計り知れないくらいの多くの人の暮らしに対する思いがあって(一般的な分譲地の多くはこの部分がゼロに近いように思います。)、土地の中に雑木林や石積み、共有の広場や通路が含まれていることを考えると、姶良土地開発さんは事業としてほんとに成り立ってるのかな、と言うような気さえします。

もし、「ステキだと思うけれどもなぜだか距離を感じてしまう」という方がいらっしゃいましたら、コンセプトブックを片手に、もう一度そこで自分が暮らしている風景、またはその暮らしの中で子供たちが成長していく様子をゆーーっくりと想像してみて下さい。
その暮らしの中風景の中に入っていければ、きっと感じた距離はなくなって自分の景色になっていくんじゃないかと思います。

そして、その風景を実現できる機会はなかなかあるものではないです。
僕もその風景の実現のために何かの力になれればいいな。

あと、イベント用に作成したスライドもあげておきます。(説明がないと分かりにくいとは思いますが・・・)




KBGN 足場撤去


先週末にようやく足場が外れました。
4/1にオープンハウスの予定でしたが、すこし先延ばしになりそうです。

今だいたい週2回のペースで現場に通っているのですが、なぜか国分に行くときはいつも雨ばかり。
しっとりとした空気が似合うようにも思いますが、快晴のもと光の感じを見てみたいです。
(実はここの現場も桜島ばっちりなのです。)




雑木林と8つの家モデルプラン

実績のページに『雑木林と8つの家*まちなか森暮らし』
オノケン【太田則宏建築事務所】 » 雑木林と8つの家*まちなか森暮らし*
をアップしました。

かなり前から素晴らしい取り組みだと気になっていたところ、声を掛けていただき、昨年10月ごろにモデルプランを作成したものです。

□サクラ島大学さん発行のフリーペーパーに同プロジェクトが紹介されています。
サクラ島大学: かごの島

□また3/20に関連のイベントが開催されます。詳細は下記のページから。
サクラ島大学: これからの「暮らし方」を建築家と思い描く




YNGH 外観写真他をアップしました。


外観写真他をアップしました。

説明的な写真ではなく小さな生活の断片とストーリーを、と思っていたら枚数が多くなってしまった。
(枚数を絞ろうかな、どうしようかな・・・)

実績のページからスライドショーをご覧になれます。




デザイン百覧会とデザインマーケットに出展します

デザイン百覧会


■デザイン百覧会(運営: 鹿児島デザイン協会HP)

・期間:2月24日~26日10:00~18:00(最終日は17:00まで)
・場所:かごしま県民交流センター2F大ホール

※会期中なるべく会場にいるようにしますが、現場打合せ等で抜けることもあります。来られる際は前日までにメール(info@onoken-web.com)等で時間等教えて頂けましたらその時間はできるだけいるようにします。
(25(土)は別イベントのため午後からは抜ける予定です)

デザインマーケット2012


■デザインマーケット2012 -雑貨とインテリアとデザインと-

・期間:3月3日~4日10:00~18:00
・場所:鹿屋市北田商店街

デザインマーケットは鹿屋ということもあり常駐予定です。
昨年も参加させて頂きましたがとても楽しいイベントですのでこの日はぜひ鹿屋までー




KBGN 外壁板張り


ようやく外壁の板張りが始まりました。
板を止めてる真鍮釘がどれくらい色褪せてくれるか。足場を外す前に見てみて合わないようだとマジックでタッチアップに行くかな。

外構関係は調整段階で殆どはずしてしまいましたが、スケール感を出すためにも外壁近くに植栽が欲しくなりそうです。


内部は板材が運び込まれて狭くなっていました。恵まれた敷地環境と内部の関係が空間としてどういう感じで立ち上がるか。楽しみです。




YNGH 内観写真をアップしました。


内観写真をアップしました。

実績のページからスライドショーをご覧になれます。




YNGHについて

吉野の家も検査済証が降り今週末にオープンハウスを開催できることになったので、この機会に設計しながら考えたこと、またはできてみて感じたことを書いてみようかと思います。
後で短くまとめるつもりでまずは思いつくままに書いてみます。

構成について

全体が90cm程度の段差で床をぐるぐると登っていく、螺旋状のスキップフロアーになっています。
一番最初の案はもう少しオーソドックスな2階建ての案だったのですが、打ち合わせを進めていくうちにスキップフロアーによる床のズレを利用した方がお客様の要望、動線や部屋と部屋の関係性の問題を上手く解決できることが分かってきて途中で大きく案を変更しました。

これによって様々な方向に視線がつながり、奥へ奥へと空間が緩やかに連続して行く、家全体があるひとつのまとまりをもつような場所が生まれたように思います。(通常の総2階建てでは部屋のつながりは横と横、又は吹き抜けを介して上下までしか取れないことが多く、関係性も単調なものになりがちですが、スキップフロアーだと横斜め上、横斜め下というように倍のつながりを生むことが可能)

また、中央に物見台と物干しを兼ねたトップライトスペースを設けることで、各部屋へとガラスを通して光が降り注ぐように考えています。
小屋組(屋根を支えるための骨組み)レベルでは極力壁を設けずにガラス張りとすることで、部屋と部屋との境を超えて屋根を見通せるようになり、これが「家全体があるひとつのまとまりをもつ」ことを強めています。

部屋を部屋として閉じた場所にしてしまうと、広がりとしてはその部屋の実質容積分しか感じられないことが多いですが、それではもったいないと常々感じています。(よく考えられた茶室のように、抽象化された小ささが逆に広がりを生むような場合もあります)
それに対して、つながりの中で「家全体があるひとつのまとまりをもつ」ことが、たとえ小さな家であっても、「視線が抜ける心地良い広がり」と「家というまとまりに包まれている安心感」を生む一つの解決策になると思います。

このあたりの、抜けと包まれ方のバランスのイメージはその家族によって違ってくるのですが、今回のお客様は3人の親子が小さな宝物のような家に優しく包まれているのがいいな、というのがスキップフロアー案ができた頃からイメージとして固まって来ました。

スケール感について

その「小さな宝物のような家に優しく包まれている」感じを出すために、空間のスケール感と素材が大きなテーマになりました。

空間のスケール感というのは、心地良いと感じる調度良い部屋の大きさというようなことです。
広すぎると気持ちがいいけど何か落ち着かない。狭すぎると、落ち着くけど何か圧迫感がある。その空間をどのように感じてもらいたいかで、どのような寸法を採用するかが決まってきます。

今回は幅1.5間(2730mm)を基準とした部屋がぐるっと廻るように構成されていますが、1.5間というとそれほど広いと言える寸法ではないです。
また、個室部分は2m程度の高さから屋根・天井がかかっていて、これも小屋裏部屋ではないですが、それほど高いと言える寸法ではないです。

そんな、ちょっと狭いかなというギリギリの寸法の中に視線の抜けや空間のつながりを持ち込むことで、家に手が届きそうな等身大の関係性の中で心地よさと安心感を感じられる場所になればと思いました。
これが、もう少し大きな寸法だと人と家との距離はほんのちょっと遠く感じるかも知れません。
(寸法を絞るというのはコストを絞るという意味もあるわけですが。)

また、その人と家の距離感を考える上でも素材の選択が大切だと思います。

素材について

床は桧の無垢材に蜜蝋ワックス(一部ウレタンクリアー)、壁・天井は桧構造用合板をそのまま使っています。
コスト的な問題と下地材(通常は仕上げとして表にでない材料)を仕上げに使う事の見え方の心配から、壁・天井をビニールクロスにしてしまおうかと結構悩んだのですが、結局最後は構造用合板にしました。(設計時は違う木質系の材料だったのですが震災の影響か粗雑なものしか手に入らなかったので現場で変更しました)

ものにはその素材の持つ奥行きのようなものがあると思うのですが、この家の人と家との距離感や広がり感を考えるとどうしてもビニールクロスは避けたかったのです。
ある程度の広さの空間であればビニールクロスでもいいこともあると思うのでうが、今回のように人と家の距離が近い場合には、ビニールクロスのような奥行きのない材料だと、家が他人行儀な感じになったり空間を限定して広がりを損なってしまうような気がします。
ビニールクロスのような工業製品は「もの」そのもの以上の奥行きを持たせることが不可能ではないにせよ難しいと思うのですが、今回壁に使ったような材料は節があったりとムラのあるものですが、それゆえに「もの」を超えた奥行きを持っているように思うのです。
また、ムラのある材料をどのように貼るかというのも大きくは大工さん個人の裁量によるので全てをコントロールできません。ですが、そのコントロールしきれない感じがまた奥行きを強くするように思います。

ぎりぎり僕の世代くらいまでは、普通にそういう奥行きを持ったものに囲まれた環境で育つことができたので、そういう世代の人に対してはどういう材料を使いなさい、とは思わないのですが、現代の生活環境の殆どは奥行きのないコントロールされきったもので囲まれていて、多くの子供達はその中でオトナになっていきます。
そんな中、せめてそこで育つ子供たちには、もっと奥行きのある材料に触れる機会を残してあげるのが大人の(もしくは僕の)一つの責任というか、役割のような気がしています。
床をウレタン等の塗装で塗り固めてしまった方がクレームも少なく簡単なのですが、ワックス程度でとめて木が本来持っている奥行き感を消さないようにしたのもそういう理由からです。

スケール感や素材感は人によって感じ方が違うし図面の段階で100%把握することは不可能なので、出来上がるまではどきどきしっぱなしでしたが、できてみれば上手くいったように思います。

設計の途中からテーマにあげていた、「手のひらにのる宝物に包まれたような家」というようにお客様が感じてくれたら嬉しいです。

ここまで読んでくれる人がどれくらいいるか分かりませんが、文字では分かりにくいと思いますのでオープンハウスに足を運んで頂けたら。
(近日中に内観写真をアップする予定です)




YNGH オープンハウスのお知らせ


お施主様のご好意により、2/11(土)12(日)の2日間、オープンハウスを開催させて頂けることになりました。

自分の手のひらにおさまるような、小さな宝物のような等身大の棲み家を目指しました。
コンパクトなスキップフロアーの楽しい家です。
是非この機会にご覧下さい。

※駐車場が限られていますので、出来る限りバス等でお越しください。(6-1番線 吉野線「松十文字」下車徒歩7分程度です)
車で来られる方は誘導しますので近くにつきましたら090-4510-6031までお電話下さい。
※お子様が走りまわったり部屋を汚したりしないよう十分にご注意下さい。
場所はこちらになります。




山崎亮さん講演会

今日山崎亮さんの講演会があったので行って来ました。
ぎりぎりまで打ち合わせがあったので正直厳しいかなーと思ってましたが、行けて良かったです。
いや、めっちゃ良かったです。

これまで見聞きしたことのある内容から、延岡や海士町の新しい状況まで。絶え間なく感心と感動が湧き上がる1時間半でした。(ちょっとおおげさ)

なんというか、これまで、どこかで、ちょっと見失っていた、身近な所にあったはずの「生活」を、ちょっとした事をきっかけに手元に取り戻しながら(再発見または生み出しながら)活き活きと動き出していくダイナミズムは心に迫るものがありました。(生き生きと活き活きのどっちにしようかと迷ったら、どちらも生活の一部ですね。)

確か「studio-L」のLは生活(life)のLだったと思いますが、山崎さん自身これをネーミングした際、ここまで生活にダイナミックに関わていくことになるとは思ってなかったかも知れません。(新しいサイトにlife=生活のところが見当たらないと思って『コミュニティデザイン』を見てみると思いつきでつけたと書いてますねw)

絶えず感心しっぱなしだったのですが、今日大きく気づいたのは2点。

一つは、コミュニティデザイナーという呼び方について。
今日のお話でもコミュニティデザイナーと呼ばれるに至った経緯の話がありましたが、前から山崎さん自身はこう呼ばれることについてどう感じているのかな、と思っていました。
でも、最後「困難な状況になるほどデザイナーの血が騒いでしまう」というような言葉がありましたが、やっぱり「デザイナー」なんだなと思いました。
生活を取り戻していけるような状況を生み出すために、どういう手法をとったかという点で目からウロコが落ちっぱなしだったのですが、その部分はまさにデザインなんだと思います。
コミュニティをデザインするというとなんとなく上から目線と言うか、いやらしい感じがしなくても無いですが、そうではなくて、コミュニティが自立していくその状況を下からデザインしていってるのだと考えるとすごく納得がいきました。
コミュニティそのものに対してはデザインしていると言うよりはクリエイトしているという方が違和感がないのかも知れません。(コミュニティクリエイター?コミュニティビルダー?微妙かな・・・)

もう一つは自分の立ち位置について。
職業柄、山崎さんの話を聞く時には同じように状況をデザインできるようになるにはどうすればいいか、という視点で考えがちだたのですが、海士町の活き活きとした住民たちの話を聞いているうちに、自分はどっちかというとプレイヤーになりたいのかもと気づきました。
建築の話で行くと、(状況をデザインと言う意味もある程度は含みながら)そこでの生活の舞台を直接つくっていくような、その場で直接的にできる役割を果たしたいのだろうなと思いましたし、個人としても今の状況の中でどうやって人とつながりながら活き活きと生活をしていくのか、というのが大切なんだろうなと思いました。
状況のデザインはあの人やあの人やあの人なんかにお任せして、その状況の中で自分にしかできないようなプレイヤーになりたいなと。(たぶん状況のデザインみたいな役割はあまり得意じゃないし、あたりまえだけどみんなが山崎さんになっちゃったらそれはそれで問題)

後者の発見はけっこう僕にとって大きいような気がします。
今後「状況のデザイン」という部分に関心を持たないということではなくて、今後もゆっくり考えていきたいと思いますが、自分の役割として考えるとなりたいのは名プレイヤーの方なんだろうと。
そのためにもあの人やあの人やあの人なんかに期待しちゃいますが、名プレイヤーになることがその人達を支援することになるんだと思います。

うーん、なれるかなー・・・
まー、ぼちぼちがんばろ。っと思いましたです。




3.11ハタチバトン


今年の3月11日までの間FKPの方で『3.11ハタチバトン』という募金活動を行なっております。

期間を区切った短期的な取り組みということもあり、こちらでも告知させて頂きます。
もし興味を持たれた方はバトン(募金箱)をお持ちしますので、私か事務局(080-3185-5081)の方へご連絡いただけると幸いです。

以下詳細になります。また、合わせてホームページの方もご覧下さい。

311ハタチバトンとは

内容:1/11~3/11の期間中、バトン型の募金箱をいろいろな場所に設置して頂き、そのバトンを3月11日のイベント時に一斉に回収し、集まったお金をハタチ基金に寄付します。

目的:被災地から遠く離れた鹿児島において、3/11を前にもう一度震災と向き合うきっかけとなるとともに、被災地の未来に向けて具体的な支援の受け皿となることを目指します。
そのために、募金という方法であえて期間を区切ることによって、ある程度まとまった成果をあげることを考えています。

目標:バトン設置数100ヶ所以上。3/11のイベントと合わせての寄付金額100万円を目指します。

ハタチ基金とは

ハタチ基金とは、被災孤児、及び被災地の子どもの心のケアに合わせ、学び・自立の機会を継続的に提供する基金として設立されました。
東日本大震災発生時に0歳だった赤ちゃんが、無事にハタチを迎えるその日まで。
子どもたちのサポートを継続的におこなう期限付きの基金です。

ホームページ : https://www.hatachikikin.com/

協力のお願い

被災地の子供たちが無事にハタチを迎えられるように鹿児島からみんなで100本(それ以上!)のバトンを送りませんか。

企業や店舗、行政、その他団体から個人まで、どなたでも構いません。
広くハタチバトンを設置して頂ける方を募集しています。
(申し訳ありませんが、バトン作成実費100円の負担をお願いしています)




KBGN 建方

スケールを抑えているので良い感じの佇まいになりそうです。
垂木廻りで現場合わせの少し複雑なヶ所がありますがうまく納めて頂けると思います。




YNGH 1/5時点写真

職人さんが休みのうちにこっそり写真を撮って来ました。
Facebookpicasaの方に写真をあげたのでこちらの方にもスライドショーを貼っておきます。
これから設備他とDIY工事が入って2月中~末頃に引渡し予定。

たのしい家になりそうです。