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展覧会用の台をつくるなど


朝ASHの設営を終え、昼から展覧会の台をつくることに。
2脚は前に試しにつくっていたので残り5脚。

既存のテーブルを使っても良かったのですが、マルヤのヨサゲな寸法のテーブルが予約済みで残ってなかったことと、高さを700より少しアイレベルに近づけたかったこともあり、トータル920ぐらいの高さの簡単なものを自作することに。

まずは、マルヒラでカットまでしてもらいもって帰って組み立て。

中はちょっとした空間に。こういう模型も作ってみたい。

週末に家で作業をするとなると、作業と子供の相手をいかに両立させるかというのがポイントになってくるのですが(ほんとに?)、今日はペンキ塗りをさせることに。
作業量としてはマイナスで考えてたのですが案外やります。

ある程度臭いが抜けるまでしばらく外で乾燥させる予定。天気が続くといいけれども。

この後、急いで子供のご飯と風呂を済ませてASHのトークイベントに向かいました。

nowhereについてはいずれ。




なぜ「棲み家」なのか (展覧会タイトルについて)

なぜ「棲み家」なのか

「住宅」や「家」ではなく「棲み家」。この言葉からどんな事をイメージしますか?
学生の頃にこの言葉に何か魅力のようなものを感じてからその正体をずっと探しています。

この言葉には「意志」のようなものを感じます。
それは「そこに住む」ということに対する意志であり、「環境と関わっていこう」という能動的な意志です。
それは、もしかしたら子供のころツリーハウスや秘密基地にワクワクしたような感覚に通じるものかもしれません。
このワクワクを少し大げさに「生きる実感」と呼んでみます。
そういった「実感」はおそらく受身では得られないもので、能動的に環境(自分の身の周りのすべてを指しています)と関わっていく姿勢の中から生まれてくるものだと思います。
また、日常的に環境と関わっていくことが「生活」なのだろうと思います。

「住宅」や「家」はあくまで住人の意識の中で完結してしまっている感じがしますが、「棲み家」という言葉には「隙間」を感じます。
それは、意志の入り込む隙間であり、「環境と関っていける余地」です。
20世紀は合理的・機能的にその隙間・余地を埋めることに躍起になってきましたが、意志や関わりあいの余地のないものは息苦しく「実感」や「生活」を伴いにくいように思います。
僕は建築がそこにいる人と関わりあえる余地を持った独立した存在であって欲しいと思っていますが、「棲み家」という言葉のなかにはそういった可能性、「意志」や「生きる実感」、「生活」の入り込む余地を感じるのです。

今回の展示はそんな風に「棲み家」ってなんだろうと考えながらつくった28点の住宅模型たちです。
実際に手にとったり、模型の中を覗き込んだりしながら、あなたならではの「棲み家」について考えてみて下さい。




マルヤガーデンズにて住宅模型展を開催します 12/6(月)-12/14(火)

12月のはじめごろに住宅模型展を行います。

タイトル:「棲み家」をめぐる28の住宅模型展
期間:12月6日(月)~12月14(火)11:00~21:00
場所:マルヤガーデンズgarden4 (4階のD&DEPARTMENT近くです)

Maruya gardens | ガーデンイベント | 「棲み家」をめぐる28の住宅模型展

ここ数年、仕事を終えてから夜中に少しずつ準備を進めてきたもので、1/100スケールの小さな住宅模型を28点展示します。

さまざまな住宅・建築の可能性と、ものをつくっていくことの楽しさをまずは知ってもらいたい、ということで、あまり細かいことは考えずに出来る限りいろいろなタイプのものを製作しました。

実際に模型を手にとって眺めて頂けるようにします。あまりない機会だと思いますのでお気軽に手にとってご覧下さい。
(万が一壊れた際もほとんどが紙ですのでその場で直します。)

この機会にほんの少しでも、建築に対して(ひいては日々の生活に対して)興味を持って頂ければ幸いです。

期間中はなるべく会場にいる予定ですので、お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。

Re-tweet企画
会場では点景用に紙で作ったヒト型(1/100)を使って簡単な投票のようなことができないかなーと思っているのですが、せっかくtwitterをしているのでこれと絡めたささやかな企画を考えました。

この記事もしくはイベントをRe-tweetもしくはtwitterで紹介してくださった方には、特製のアイコン入りヒト型を用意しておきます。(公式RTでもOK)

こんな感じのを作ってお待ちしておりますので、会場の好きな場所に置いてみて下さい。遠方の方等これない方の分も一応つくってどこかにスタンバイさせておきます。

(会期が進むごとにTL上で見知った方のアイコンがちらほら現れたら楽しそうな気がしますが、どれぐらいの方に来て頂けるかはちょっと分かりません。。。)

ご協力をば、よろしくお願いします!

今すぐtweetする

※つぶやきには必ず@onokennoteを含めてくださーい。
※ソーキさんは1/100ミク持ち込みでも可です。

リーフレットも製作中です。でき次第またご案内いたします。




nowhere で ash に参加します。

juddにも載っていましたが、先日プラスディー設計室の川畠さんの呼びかけで発足した、鹿児島建築デザインネットワーク「nowhere」でash Satsuma Design & Craft Fairに参加します。

期間は11/27(土)~12/5(日)
nowhereではマルヤガーデンズ6Fジュンク堂にて、活動紹介やジュンク堂さんの協力による本の紹介等を行う予定。
僕も、丁度ashの次の日からで企画していた模型展用の模型の一部を置こうかと思っています。(模型展の案内は後日)

僕が紹介する本は話しを聞いてすぐに浮かんだものを選びました。他の方がどんな本を選ぶのか楽しみです。

11/27のオープニングトークショーにはnowhereによるトークも予定されていますので是非お越しください。

これからnowhereの輪郭が徐々に浮かび上がってくると思います。どんな展開になるのか楽しみです。(nowhereについては別の機会に何か書きたいと思っています。)




SummerSeminarArchive2010


twitterで知り合ったとある他県の建築士の方からフリーペーパーを送っていただきました。

年に一度、建築家を講師に招く講演会の記録で主に建築関係者に向けた内容のようです。
フリーペーパーの製作は今回が始めての試みのようですが、講演会自体は今年で32年目となる歴史のあるものだそうで、まずそのことに驚きました。

送っていただいた方は年も近いように思いますし、建築の置かれている状況も鹿児島とだいぶ近い印象があります。
ですので、この方のtweetやブログで書かれている内容には共感することが多いですし、さまざまな事柄に対し自分の置かれている状況に応じて丁寧に咀嚼しながら誠実に向き合っている姿勢には見習うべき点がたくさんあります。(ブログの更新頻度も・・・)

このフリーペーパーでは講演会の内容・それに対する感想・講演会の裏側等が紹介されているのですが、単に講演を聴くだけでなく、
迎える建築家の勉強会→講演会→講演会に対するリアクション
と、予習・復習のようなサイクルを設けているのがいいなと思いました。

受験勉強のようなものでも復習をして自分の中に定着させることが特に大事だったと思うのですが、こういうイベントもきちんとリアクションをして自分達の中に蓄積しつつ次へと繋がるきっかけを残しておくことはすごく大切だと思います。
(講演の記録の小見出しを見るだけでもいろいろ伝わってきます。おそらくこれをまとめた方がこの講演会で一番得をしたのでは。)

僕たちも若手の建築士が集まって何かアクションを起こそうとし始めたところですので大いに参考にさせていただこうと思います。

講師の堀部氏の発言で特に心に残ったのは「フィットする感覚についての責任」と「2つの声・2つのリンゴ」についてのカ所。設計する際、頭からの声だけでなく、身体からの声もしっかり聞きましょうと言うことだと思うのですが、その結果そこで過ごす人が身体からの声に対して開かれたような状態になるというのが心地良さの正体かもしれません。

この記録によって氏の誠実な姿勢とを感じるとともに、そういう感覚的なものに対して試行錯誤をしながら、ものづくりを通して一歩づつ近づいている姿が垣間見れたように思います。ただ感覚的なだけでなく、その積み重ねに対する意識がすごく高い方なんだろうなと思います。

たまたま住宅建築の堀部安嗣特集は買っていたので、氏の思考をしっかり追ってみたくなりました。

鹿児島でも伊礼智氏のセミナーがあったのですが聞き逃したのが今更ながら悔やまれます。しくったなー。