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mound-in



切妻屋根の勾配を利用したスキップフロアの案を考えていたのですが、その際、屋根と大地に関係が生まれるぐらいに軒の高さを思いっきり低くして、上階からアプローチするようにしました。

切妻のヴォリュームをくりぬいたようなアプローチ階はオープンに、それ以外の部分は閉じた感じにしてコントラストの強い空間にしています。

丘や畑といった要素とヴォリュームのバランスを考える時にこういう屋根と大地の関係はアリかもしれません。(どこかで藤森照信が代々木の体育館が身体性を感じさせるのは屋根が大地につながるぐらい近いから、という感じのことを言ってました。)

そういう関係性のつくりかたは他にもいろいろあると思うので探っていきたいです。

オノケンノート ≫ HOUSE STUDY-12 [mound-in]




再発見

最近の建築の傾向(特に若手)を捉えるキーワードの一つに「再発見」があると思います。
「TEPCOインターカレッジデザイン選手権2008」応募要項 – KENCHIKU

家型は二度再発見されたわけだが、前回とは違う建築的な意味と効果を狙って、今回は注目されているようだ。もちろん、社会背景も大きく異なる。(五十嵐太郎)

家型の再発見、屋根の再発見、隙間の再発見etc…

使い古された要素や概念が、ちょっと視点をずらしたり扱い方を変えるだけで、いきいきと輝きだす、というような例が最近多い気がしますが、これにあやかって「○○の再発見」ととりあえず言ってみるのも面白いかもしれません。

天井の再発見、窓の再発見、壁の再発見、空の再発見、庭の再発見、縁側の再発見、畳の再発見、床の間の再発見、畑の再発見、木造の再発見、瓦の再発見、土間の再発見、畑の再発見、猫の再発見、トイレの再発見、襖の再発見、森の再発見、紙の再発見、布の再発見、竪穴式住居の再発見、高床式住居の再発見、装飾の再発見、シンメトリーの再発見、土の再発見、格子の再発見、路地の再発見、ペンキの再発見、床下の再発見、軒の再発見、暗闇の再発見、・・・・

ようはなんでもいいんですが、再発見をつけるだけで何かその先にありそうな気がしてきませんか?

何か面白い再発見はないでしょうか。




B144 『虫眼とアニ眼』

養老 孟司 (著), 宮崎 駿 (著)
新潮社 (2008/1/29)


マティックさんのところで紹介されていて面白そうだったので即買いしました。
2002年に出版されていたものの文庫版のようです。
これが460円で手に入るのですからありがたや。

宮崎駿が

養老さんとは、ぶつかりようがありません。相違はあるにはありますが、それはそれでよかろうという範囲でしかありません。

と書いているように、内容についてはこれまで読んだ養老孟司の本からそれほどはみ出るものはなかったのですが、巻頭の宮崎駿によるスケッチだけでも十分にもとがとれました。

この夢の町、かなりの部分で共感できたのですが『建増禁止、景観変更禁止』というのはちょっと反対。
それじゃ、マチが死んでしまいそうだし、誰かが考えたものから変えちゃいけないって言うんじゃテーマパークと変りません。

文字通り”脳化社会”を”絵に描いた”ようなマチになってしまうような気がしますがどうでしょう。

関連していうと、(体験していないので実際は違う可能性もありますが)荒川修作の作品が机上の理論を越えられてない印象をうけるのは技術の問題に踏み込めてないからのような気がします。そういう意味では藤森照信のほうが技術から何かを引き込んでいます

いろいろと制約があるなかで、実際に身体性のようなものを引き寄せるのは容易じゃありません。ではそういう制約の中でどうしたらよいかというのは難しいけれども面白い問題ではあります。

それはそうと、こういう保育園だれかつくらせてくれないかなぁ。




地形と意志

洞窟のように意識を超えた地形のような建築のあり方というものを考えた時、それだけじゃなんか足りないような気がしています。

その地形のようなあり方というのは意志を受け止めるだけの許容力があるという意味において魅力的なのであって、ただナチュラルなだけだと当然ながら人間味に欠けます。

意識を超えたものと人間の意志とがせめぎあっているような関係を築ければそこに何らかの魅力が生まれるのではないでしょうか。

これに似たことは学生の最後にまとめたメモにすでに書いているのですが、どうも同じところをぐるぐる廻っているようです。

一度全てを取り払って、そこに意志を刻み込む。(メモより)

一人の人間の考えることってそんなに変われないのかもしれません。




同じ親ページを持つ子ページ間でnext-page等のナビゲーションを表示するプラグイン[WORDPRESS]

を探していたのですが、このあいだようやく発見しました。

投稿にはprevious_post_linkやnext_post_linkというテンプレートタグがあるのですが、ページにはなぜかない(と思う)のでこれまでは手動でナビゲーションを追加していました。

需要があるだろうからきっとプラグインがあるだろうと思って探してもずっと見つからず諦めかけていたのですが、先日何かの拍子に次のページを発見。
WordPress ? Support ≫ Prev/Next Page plugin? (wordpress Pages, not Posts)

earthman100氏によるVer0.6を適当な名前でphpファイルにしpluginsフォルダに入れて有効化すると動きました。(WP2.6)
まさしく探してたプラグインです。

子ページの最後にくると別の親ページへのリンクが表示されたのですが、それは不要なのでその部分のcodeを適当に間引いて使っています。(良くわからないまま適当に間引いているので無駄なcodeが残ってると思いますが。)

いちおう置いておきますので必要な方はどうぞ。

nextpreviouspageプラグイン

引数のデフォルトは

previous(next)_page($orderby = ‘post_date’, $link=’Next Page: %’, $before=”, $after=”, $title_attr=’Next Page: %’, $parent_id = 0)

引数については別のページによると
WordPress ? Support ≫ Next page (literally)

Parameters:

orderby: Method to order Pages in next/previous link hierarchy. Options are ‘post_date’ and ‘menu_order’ (Page order). Default is ‘post_date’.

link: Text displayed as the link. Use ‘%’ to display the Page’s title as link. Defaults to ‘Next Page: %’ / ‘Previous Page: %’

before: HTML or text to display before the link. There is no default.

after: HTML or text to display after the link. There is no default.

title_attr: Text displayed for the link’s title attribute. Use ‘%’ to display the Page’s title. Defaults to ‘Next Page: %’ / ‘Previous Page: %’

All you need to do is pass the current page’s parent ID into the function as explained below. This will limit the next and previous links to ONLY the brothers and sisters of that current page.

$orderby:ソートの仕方。管理画面で設定したページ順序か日付順か。
$link:リンクに出力する文字。%はページタイトルになるようです。
$before, $after:上記のリンクの前後につける文字列。
$title_attr:マウスオーバー時に表示される文字。
$parent_id:なんでしょうか?良くわからないのでそのままにしてます。ここの指定によってはリンクが子ページのみになったのでしょうか?分かる方は教えてください。

といったところでしょうか。

先ほどのページに乗っていた導入例は

<div id="prev_next_links">
<?php
$parentid = $post->post_parent;
previous_page('menu_order', '&lsaquo;&lsaquo; %', '<span class="prev_link">', '</span>', 'title_attr', $parentid); ?>

<?php next_page('menu_order', '% &rsaquo;&rsaquo;', '<span class="next_link">', '</span>', 'title_attr', $parentid); ?>
</div>

僕は$linkと$title_attrを変えて使用しています。




face-to-face


フタのない箱と箱とを向かい合わせに並べて立てて、そのはさまれた内部に住む。
細長い多数の空間をつくり好きな居場所で過ごす。
ガラスを通して全体がやんわりとつながる。

最初はぐるぐると廻っていかないと最後のところにはつかないような一筆書きの空間にしようかと思っていましたが、結局回遊性のほうを優先させました。

お互いのヴォリュームを見る様子が昔、アリの巣観察用にガラスで作った箱に似てます。
アリの巣で調べてて見つけたアントクアリウムはちょっと無機的過ぎる気がしますが、子供は喜ぶんだろうなぁ。
そういえば、透明のチューブでつくるアリ観察キットなんてのも買ってもらったことを思い出しました。チューブの中に水滴がたまってアリが死んでしまうんです。

今度は木造の在来工法で出来るようなのを考えようかな。どうしようかなぁ。

オノケンノート ≫ HOUSE STUDY-11 [face-to-face]




IEってほんとに・・・

今日、久しぶりにInternetExplorerでサイトを見てたら表示にいろいろと不具合がでてる。

それを直すのに何時間もかかってしまいました。無駄な時間使った・・・。

IEを無視したいところですが、このサイトを訪れて下さる方のブラウザの7割以上がIEですので直さないわけにはいきません。

FirefoxでもGoogleChromeでも、IE以外なら何でもいいんでみんな乗り換えればいいのにっ!

GoogleChromeがどう評価されるのかは分かりませんが、IE以外の選択肢になることをGoogleパワーで推し進めてもらいたい。




W042『すごいぞ!加治木のまち歩きRETURN』


加治木でのかごしま探検の会のウォークラリーに参加してきました。

雨が降りそうなのでどうしようか迷ったのですが結局息子を連れて二人で行きました。
同じ会に参加するおばあさんが「東川さんは晴れ男だから大丈夫」と言ってた通り、雨も何とか持ちこたえてくれました。

島津義弘のお膝元ということで歴史の宝庫なのですが、地元の加治木石を利用した石垣などでつくられたまちなみが印象に残りました。

石垣や緑があり、地形に奥行きや起伏があり、道もカーブを描いていたりと、親しみを感じさせるまちなみです。
こういうまちなみがこういう場所に残っているというのを感じられただけでも収穫でした。

P.S
ほぼ同じコースの記事がありました。写真はこっちの方がきれい。(投稿日が昨日ですが、偶然?)

加治木町・仮屋馬場通り – 鹿児島みてある記2
加治木町・曽木家の茅葺門 – 鹿児島みてある記2

この方の記事を見ていると、鹿児島はすばらしい町並みがまだ沢山残っているんだなぁと勇気付けられます。




FLASH

昔いじってたFLASH5を引っ張り出してきて、トップページのアニメーションを作ってみました。

モーショントゥイーンはなんとなく覚えてたようです。

5年ほど前はオールFLASHのホームページにしてたのですが更新がしずらいのでやめてしまいました。
その後、バイト先の人にFLASH関係の本を全部貸してそのまま・・・・。

SCRIPTの使い方は完全に忘れてしまいました。
返してくれるかしら?ってか携帯つながるかなぁ?




eulerian cycle

与条件のスタディ。

一筆書きで環をなす一枚の壁・スラブで空間を作る試み。

どこまでもつながっていく壁がイメージを引き伸ばす。

実は藤本壮介のK Houseを横に倒してみようとしただけなのですが。
昨日垂水へ行くフェリーの中でなんとなくスケッチを書いていたらなんかまとまりそうだったのでざっとつくってみました。

K Houseのような突き抜け感がないのはスラブの扱いが常識的過ぎたからかも。

オノケンノート‐HOUSE STUDY-10 [eulerian cycle]




雑誌をみて

帰りにちょっと本屋によって雑誌を見てたら「新建築」に藤本壮介のHouse Nが載ってました。

どんな空間になるんだろうかと思っていましたが、実物の写真を見ると初めてみるような空間でした。
写真だけなんで、実際に長時間過ごす住まいとしてどう感じるのかは判断できませんが、新鮮な心地よさを感じられそうです。

また、「住宅特集」で青木淳による長谷川豪のインタビューが載ってましたが、狛江の家のテラスに目隠しをまわさない意志に興味を持ちました。
地域性にもよりますが、実際あそこで過ごすには少し勇気がいるだろうし、お客さんのことを考えれば目隠しをつけた方がいい、となりがち。
それでも、あえて目隠しをつけないことで、建物がかわいらしい奴に見えてくるから不思議です。
町並みにおいての効果は、2Dデザインのホワイトスペースに似ているかもしれません。

たまには雑誌を見るのもいいかな。




複雑な心境です。

こないだ提出したプロポーザルですが、15社の中、ウチの事務所に決まったみたいです。

所長は喜んでいましたが、正直、複雑な心境。

審査講評を読む限り、当たり障りのないことしか書いておらず、うまくまとまっている、つまりパズルが上手に解けた、っていう評価しか読み取れませんでした。

単なるパズル以上の思想が担当者にあればいいですが、誰も問題を共有できる人がいなければ相当のストレスを溜め込みそうです。

例え僕が投げ出したとしても代わりの誰かが設計を行うでしょうし、制度そのものをすぐに変えることも無理でしょうから、与えられた条件の中で出来る限りのことをするしかありません。
ですが、どういうものをつくったとしてもこの仕事によって「制度そのものを強化してしまう」事からは逃れられそうにない気がします。

こういう問題で苦しんでいる方々に顔を向けられなくならないような仕事が僕に出来るでしょうか・・・・無理かもなぁ・・・・

憂鬱だ。