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課外授業ようこそ先輩「絵本の中の ぼくわたし」荒井良二 (絵本作家)

NHK総合『課外授業~ようこそ先輩』

『課外授業~ようこそ先輩』はとても好きな番組だ。

子供の可能性の大きさや、大人の存在・「在り方」の大切さに気付かせてくれる。

大人が自分自身で「在り方」のようなものを示すことが、子供に対してできる最大のことではないか、と僕が思うようになったのはこの番組の影響が大きい。(あと尊敬できる幾人かの身近な大人)

しかし、気がついたときに見るだけだったので、過去のゲストを見て後悔することも多い。(ビデオそろえたいなぁ)

ということで水曜日はなるだけ観て、一言二言ブログにUPすることを心掛けよう。

今回は絵本作家の荒井良二。
メモをとりわすれたのは残念。
自由で意外性をもつ作風で、児童文学のノーベル賞と称される「リンドグレン記念文学賞」を日本人として初めて受賞したそうだ。

荒井流絵本の極意
その1.線をひくその2.汚すその3.主人公を貼る

頭で考えるより先に身体を動かす。

設計でも「手で考える」というのは大切だ。
身体で考えることはコンピューターではなかなか補えない。

(絵本では)豊かな雰囲気のようなものを届けられればいい、と言うようなことを言ったのが印象的だった。
何か大切なものが含まれていそうな雰囲気。それが直接的なメッセージよりも多くのものを伝えるのかもしれない。

子供のころは「ありがとう」という言葉もなかなか口に出すことが出来ず、小さく頷いている間に相手がいなくなってしまうような子供だったそうだ。

そういえば、少し前の別の番組(世阿弥について)で瀬戸内寂聴が「コンプレックスのようなものをもたない人はものはつくれない」というようなことを言っていた。

(他に「芸術は必ず反権力であらねばならず、易々とは生きられる訳がない。」というようなことも言っていた。寂聴の芸術などに対する言葉は刃物のように切れ味があって好きだ。自分のやってきたことに自信がないとああは言えない。)

荒井のテーマは’子供たちの常識をくつがえすこと’だったようだけれども、これはこの番組に通底しているように思う。

大人の様々なエゴや思い込み、想像力不足な環境に抑えつけられている子供たちは、ちょっとその環境を壊すだけでとたんにいきいきと躍動する

僕も子供たちにとってそんな存在の大人になりたい。
(それが、僕にとって一番の目標なのかもしれない。まだまだ遠い道のりだけども)
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