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W035『ベンガラのまち 吹屋』


喧嘩をしながらも何とかたどり着いた吹屋。
今、上の地図をおってみると、どうも美術館を出て最初に右に行くか左にいくかが運命の分かれ目だったのかも。
ナビ付の車で行くことをお勧めします。

文化遺産としてのまちなみ

吹屋ふるさと村

赤銅色の石州瓦とペンガラ色の外観で統一された、見事な町並みが整然と続く吹屋の町並み。
この町並みこそ、江戸末期から明治にかけ、吹屋の長者たちが後世に遺した最大の文化遺産です。
豪商が財にあかして建てた豪邸は、全国各地に見ることができます。
しかし、吹屋の特異な点は、個々の屋敷が豪華さを競うのではなく、旦那衆が相談の上で石州(今の島根県)から宮大工の棟梁たちを招いて、町並み全体が統一されたコンセプトのもとに建てられたという当時としては驚くべき先進的な思想にあります。

山奥の観光地で生活の匂いはあんまりないのかと思っていましたが、普通に生活が営まれており子供がたくさん遊んでいるのには驚きました。先人達の残したこの町並みがここでの生活を担保しているのかもしれません。

ここはかなり特殊なケースで、ある意味では町並みに対して不自由かもしれませんし、そのまま別の場所のまちづくりに活かすことは困難かもしれませんが、山奥にこういう場所が残されているというのは知っておいてもいいのではないでしょうか。

到着時に予定時刻をかなりオーバーしていたためじっくり見ることは出来ませんでしたが貴重な体験が出来たと思います。


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