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新しい制度と希望 B194『図解入門業界研究 最新保育サービス業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第3版] 』(大嶽広展)

大嶽広展 (著)
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独立前の事務所では、幼稚園等の提案をしたりする機会もあったのでそれなりに勉強していましたが、制度の移り変わりが早い業界、もう一度いろいろ勉強し直してみようということで、保育園・幼稚園・認定こども園などに関連する本を30冊近く購入してみました。

その中で、まずは全体の動向を見てみようということでベタな一冊から。
特に2015年にスタートした「子供・子育て支援新制度」を起点とした変化について、全体をざっくりと掴むには良書だったと思います。

保育園や幼稚園が認定こども園へと移行していく様子や、多様な形態の保育サービスで保育環境を底上げしていこうという主旨がよく分かりました。

身近なところでは、ずっと気になっている保育園があるのですが、その保育園は企業主導型保育事業制度を利用していて、その仕組みと可能性がようやく分かったように思います。(この園、保育園のあり方としても、子どもの環境としても夢に溢れていてすごく素敵です。)

話は少しそれますが、昨日、「鹿児島市子どもの貧困対策講演会」があり、託児可ということもあって行ってみました。
統計的な資料を使いながら貧困世帯の子どもたちの現状が語られたのですが、子どもの権利をどう社会として守っていくかという問題は、私たちが普段感じている以上に大きな問題だと感じました。
そこには、私たちの意識の問題が一番根っこにあることは間違いないですし、その結果でもある制度の問題がやはり大きいのかもしれません。

先の保育園のように、新しい制度が生まれ、それが素晴らしいかたちで活かされているのを見ると、大きな希望を感じるとともにいろいろなことの動向を知ること、変えていくことも大切だと改めて思わされました。