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W003 『馬見原橋』

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□所在地:熊本県阿蘇郡蘇陽町
□設計:青木淳+中央技術コンサルタンツ
□用途:橋梁
□竣工年:1995年
□備考:くまもとアートポリスプロジェクト

>>参考HP

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フィーレンデール構造の橋梁で上部を車歩道、下部を歩道に利用している。

下部の通路に開いている穴の周囲に小さな魚がころがっていた。
誰かがここで釣りをしていたのだろう。
ここが、生活者に利用されている証拠である。

僕は水際で例えば座って休んだり、寝転んで水の音を聞きながら空を眺めたり、ただボーっと川を眺めたりといったことが、ごく普通にできればどんなにいいだろうと思っている。

しかし、僕の周りでは水際を歩いていて、そういう行動が不自然でない場所というのは生活の中でなかなか見つけることが出来ない。

もし、こんな橋が仕事場の近くにあったなら、夕方、頭をクールダウンするためにしょっちゅう訪れて、奥の方で寝っ転がっているかもしれない。

道路を掘り返して無駄な工事に税金を掛けるのなら、例えば水際にこういった橋とちょっとしたベンチ、それにそれを生活になじませる様々な仕掛けを考えることにお金を掛けてもらいたいところである。