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B053 『甘えのルール』

甘えのルール―赤ちゃんにあなたの愛情を伝える方法 信 千秋 (1998/09)
総合法令出版


相方が図書館で借りてきたのでつまみ読み。

ひとことでいうと3歳まではスキンシップを大切にして甘えさせなさい。それで情緒が安定し人生に立ち向かう基盤ができる。ということ。
そして「甘え」と「甘やかし」は違う。心の甘えをモノですりかえないということ。「心のほしがる物は心で与える―それがルール」

甘えさせてばかりいると、わがままで弱い子になるのではないか、などと思いがちだけど、3歳までは人生を肯定的に受け入れるために甘える必要があるそう。
(そして、これは父親の出る幕ではないそう。さみしいけど。)

説明が中途半端に科学的であろうとしているので、かえって説得力を失っているように思うが、著者がたくさんの親子と接した中から見つけ出してきたことは、まぁそうだろうなと思う。
徹底的に科学的であるか、もっと感性に訴えかけるような簡潔な表現に絞るかした方が訴える力は大きかったように思う。

それはともかく、僕自身これから様々な矛盾する情報に出会うだろうし、混乱することもあるかもしれない。
しかし、子供を育てることは数式で答えを導き出すようになものではない。

自分の子供を信じ、感じ取ることのほうが大切ではないかと思う。

情報も大切だろうけど、ちょっとした安心感を得るためぐらいに考えてあんまり振り回されないようにしよう。

■子育ては「感性」「性格」「情緒」のバランス。
■「音育」感性は振動でつくられる
■「動育」性格は動きで育つ
■「心育」情緒は母親の心の安定で育つ

■子育てで、他人に迷惑をかけない生き方をしなさいと、よく子供に教える人がいますが、本当は少し間違っているようです。人は他に迷惑をかけないでは一日も生きることはできないのです。それだけに他からかけられる迷惑も、ともに背負って解決していこうとする行き方が、自然から与えられた共生の知恵だと思います。(あとがきより)