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展覧会など



今日はお目当てがあったので久しぶりにまちに出ました。

列車に揺られる気分を味わおうと思って谷山から汽車に乗ったのですが、快速列車に乗ってしまって失敗。
鈍行列車の雰囲気は中央駅から鹿児島駅までの一駅だけでした。
(ちなみに、鹿児島には市電が走っているので、市電を「電車」、JRの方を「汽車」と呼び分けるようですが、まだ僕は使いこなせてません)



ドルフィンポートでパンを買って海際の公園にレジャーシートを敷いて食べました。
昼寝をしたりとまったりと。
ドルフィンポートは出来てそんなにたっていないのに、土曜日の割には人が少なめでした。(少し曇り空と言うのもありますが。)
錦江湾に向かうのを強調するためあえて、まちに背を向ける構成は理解できますが、もう少しまちに向かって開いて、つながりを考えた方が良かったのではと個人的には思います。



その後、お目当ての展覧会に。
鹿児島出身の5人のイラストレーター&デザイナーが、戦後60年間の出来事を60枚のポスターで表現します。

出展している大寺さんのHPをときどき見ているのですが、そこで紹介されていて気になってたので観に来ました。



途中の階段にあったポスター。自画像でしょうか。



会場風景。5人それぞれの個性が見えてとても楽しい展覧会です。
90年代のできごとなどは、すごく懐かしい気がしたのですが、そんなに昔のことではないのですね。

展覧会のあと強く印象に残ったのはテロなどの悲惨な出来事が多かったです。
この60年間でもポスターの出来事から、だんだんとゆるさや隙間というものがなくなっていっていくように感じました。(単に昔のことにはノスタルジーを感じるだけかもしれませんが。)
感じ方は人それぞれ。
展覧会は明日(3/12)までですので、時間のある方は自分なりの60年を感じてみてください。
(会場は天文館タカプラ6階です)



その後、たまたま三越でも版画家の山本容子の展覧会をしていたのをみつけたので観に行きました。
山本容子は「誰でもピカソ」以外ではじっくり観たことがなかったのですが、ちょっとまいりました。
アナログのもつ奥行きの深さをまざまざと見せられた感じです。
描かれた一つ一つのキャラクターが、それぞれ独自の時間の流れをもっていて、その間の余白にもそれらをつなぐ空気や時間が流れている感じ。
独特の空気感や時間の流れに惹きこまれる。
作業風景のVTRもあったけれど、作品と作家の身体とが直につながっている。
いやー、まいった。
(こちらも13日までです。入場料500円の割には展覧会のボリュームもあり。)

イラストや版画の作品は、私たちパパラギの世界にも、ゆったりとした時間や、自然を感じる心や、笑顔やその他さまざまな豊かなものがあることを気付かせてくれます。(また、全く逆のことも示してくれますが)
建築もそういうものでありたいです。

今日は、途中で寄った本屋でずっと探していた本も見つかったし、充実の一日でした。
(身重の妻は大変そうだったけど、楽しかったようです)