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展覧会レポートその3 トークライブ・総括

最後にトークライブについてと総括をば。

トークライブ

宇都さんからお話を頂いたトークライブ。
最初はしゃべるのが苦手なのと結構イッパイイッパイだったので躊躇してたのですがやってよかったです。

音声は45秒ぐらいから始まります。

参加者もほぼ顔見知りだったので、なんとか緊張して喋れなくなる、というのは避けられました。(足を組んでるのは自分をリラックスさせるための自分への演出です。偉そうにしてすみません。)

会場は予想通り同業者の方が多かったのですが、それ以外の方の貴重な意見も頂けました。USTはどういう方がどれぐらい見て下さったか分かりませんが、建築設計をやっている人が普段どういう事を考えてるかということに触れていただく機会となっていれば嬉しいです。(あくまで僕の場合でしかないですが)

僕自身この展覧会を自分の中で位置づける貴重な機会となりました。
モチベーションの根っこのところを語るのは、底が見えてしまう、というか動機を消費してしまいそうな恐怖がありますし、皆が皆、そこを語ってしまうとそれはそれでつまらないので、ある種禁じ手だと思うのですが、10数年たってますしもう卒業してしまっていいかな、と思えたのは自分としては大きな収穫だったように思います。

企画していただいた宇都さん、お相手していただいた永留さん、設営や撤去、USTまでしていただいた味園さん、市村さん、@とことんとんさん、会場に来てくださった皆さん、UST見ていただいた皆さん、マルヤの皆さん、年末の貴重な時間をありがとうございました。

総括

展覧会全体としては、多くの方が楽しそうに見て下さっていたのと、予想よりずっと滞在時間が長かったのが印象的でした。アプローチの仕方さえきちんと考えれば、多くの方に興味を持ってもらえるし、伝わるかもしれない、というのは確かな実感としてありました。

また、設計者と一般の方の投票がわりとくっきり別れたのが面白かったです。見せ方でも結果が変わったでしょうし、別れた事自体が必ずしも悪いとは限らないと思います。これをどう受け止めるかで設計者のスタンスも見えてきそうです。(仮に本当に建っている実際の空間を使って同様のアンケートをしたらどういう結果になるのだろう)

ようやくこれでスタートラインに立てた、というか、何かを卒業できたという感じです。
建築に対する取り組みはおそらくそんなに変わらないのでしょうが、より素直に向き合えそうな気がしています。

さてさて、これが今後にどうつながっていくかはこれからでございます。

補足

■夜の部とは子供を寝かしつけた後の数時間、勤め仕事とは別に設けていた、本を読んだりブログを書いたり模型を作ったりする時間のことでtwitter上でなんとなくこう呼んでいました。模型はほぼ夜の部で作成したものです。BOTでとっていた2010年の活動記録はこちら。途中でBOTがうまく作動しなくなったのでそのまま放置中です。月平均50時間ぐらいでしょうか。

■UST中で出てきたアフォーダンスに関する記事はこちら。USTではうまく説明できなかったのですが佐々木正人さんの本は面白いのでおすすめです。

■twitterで頂いた反応をできるだけ集めてみました。会期中ふと現れる知った顔や知ったIDはほっとできて非常にありがたかったです。




展覧会レポートその2 投票ランキング


全616票の内訳です。
それぞれ選んだ基準や重みが違いますのでここから何を読み取るかは人それぞれかと思います。
アイコンは別の人が「これかわいいー」と勝手に置いたのもたぶんいくつかあります。また、もれてたらごめんなさい。
(写真は失敗気味です。すみません)

投票ランキング

1位 61票No.05 低姿勢の家

これは予想通り。アイコンは少なめなのはなぜか。

2位 58票No.24 大階段の家

これは意外。「かわいい」と何度か表現されたのも意外。

3位 43票No.12 小さな丘を登る家

この感じが伝わったのも意外といえば意外。もっと伝わりにくいと思ってた。

4位 38票No.17 黒白の家

これはこんなものかなー。もちっと下かと思ったけど。

5位 37票No.08 積み重ねの家

なんとなくこの位置で納得。

6位 34票No.06 アフォーダンスの森の家

これもこんなかんじかな。というかあんまり予想できなかった。

7位 31票No.26 いぬの家

LEAPのケンタさんの記事の後につくったのがばれたのか。

8位 30票No.20 門型の家

これ選んだの設計者率かなり高し。もっと一般票入ると思ってた。

9位 25票No.02 3分割の家

学生の頃の案にしては健闘。まー時間は今より掛けられた。

9位 25票No.10 一筆書きの家

これも設計者率高め。面白がる人は結構いたように思うけどあまり選ばれず。。。

11位 22票No.01 ルーバーの家

これも学生案なりに健闘。

12位 21票No.15 外部デッキと空の家

これはもっと入らないと思ってた。

12位 21票No.21 低姿勢の家2

これはこんな感じかな。

12位 21票No.28 太鼓橋の家

うちのオカンが選んだ。

15位 19票No.03 道に浮く家

こんな感じかな。ホントはもうちょっと入るかと。

16位 15票No.19 とんがり親子の家

これももうちょっと入るかと。

17位 14票No.27 半分外の家

これ分かりにくかったかなー。

18位 12票No.16 外柱の家

cd_archiさんの目のつけどころがさすがとオモタ。

18位 12票No.22 曲がった家

アイコンメンバー結構濃い。微妙なところに食いついてくれて嬉しい。

20位 11票No.11 向かい合わせの家

これももうちょっと入るかと思ったけど模型が分かりにくかったか。実は半分に分かれて中が見れる

20位 11票No.14 小さな廻る家

正直これはもうちょっといくと思った。

20位 11票No.23 L型の家

これは分かりにくかったかも。

23位 10票No.07 メタボベイビーの家

全く予想できなかった。ぶっちぎり1位だとたぶん凹んでた。

20位 11票No.09 貫通した家

ほぼ建築畑。もしかしたら全員?

25位 6票No.04 四辺形からの家

こんなものか。。。

25位 6票No.13 2枚壁の家

個人的には結構好きなんだけど。。。

25位 6票No.18 カタツムリの家

これも。

25位 6票No.25 外階段の家

仕方あるまい。




展覧会レポートその1 述べ来場者数・総投票数


お陰さまで無事展覧会を終えることができ少しほっとしています。
いろいろな方に支えていただいた展覧会でした。ありがとうございます。

何かの参考になればと思いいくつかに分けて展覧会の報告をしたいと思います。
まずは述べ来場者数・総投票数について。

述べ来場者数

私が会場にて確認した範囲ですが、述べ798名の方にお越し頂きました。
何度か足を運んでくださった方もいますし、最終日の午前中はバックヤードでへばっていたので足音なんかでの予想値です。また、さっと帰られた方や赤ちゃん等も含んでいます。

日による内訳は下記

6(月) 7(火) 8(水) 9(木) 10(金) 11(土) 12(日) 13(月) 14(火)
61 36 49 53 45 190 271 28 65

やはり週末の来場者が多かったですし、日曜日はすぐ横でイベントがあったのが大きかったです。

特に、これだけの方に来ていただいたのは会場がマルヤガーデンズだったことが大きな要因だったと思います。おそらく通常のギャラリーであれば、来られるのは展覧会を知って興味のある方のみでしょうからこの1/4にも達しなかったのではと思います。

ただ来場者が多ければいいというものではないのですが、今回の展覧会の意図からするとマルヤガーデンズがこのタイミングで誕生したのは本当にありがたかったです。

また、住宅というテーマが多くの方の興味の対象であったことも大きかったと思います。

総投票数

総投票数は616票でした。
複数投票された方もいらっしゃいますし(大量投下するお子様も)、ユニーク数では560~580の間ぐらいだと思います。
仮にユニーク投票数/来場者数を570/780とすると投票率は約73%です。

普通にアンケートを取ることと比較するとかなりの割合だと思いますので、ヒト型による投票のアイデアは大成功だったと言っていいんじゃないかなと思います。

また、忙しかったりへばってたりで対応できなかった場合を除きほとんどの方に最初に”よろしければ投票してください”と声をかけたのがよかったと思います。
ふらっと入られる方がほとんどなので、通常のギャラリーでの展覧会のように案内文などを準備しても見てもらうことは難しい(というかほとんど見てもらえない)と思いますので声かけ又は分かりやすくすることは結構重要だと感じました。

投票ランキングやトークライブについてはまた。




トークライブをすることになりました。


お陰さまで昨日の時点で延べ来場者数が700人を超えました。
ありがとうございます。

明日14日の最終日、19:00より会場にてトークライブをすることになりました。

LEAPの永留さんにインタビューして頂き、サウルス建築設計事務所の宇都さんにフォローして頂きながら進める形になると思います。

人前で話すのが極端に苦手なので不安でもありますが僕自身、節目になるような機会になればと思っています。(しどろもどろになったらごめんなさい)
USTの予定もあるようですが、是非会場へ足をお運びください。(本音はあま・・・ry)




模型展二日目終了


模型展も二日目を終了しました。
お越しくださいました皆さん、本当にありがとうございました。

建築系の展覧会といえば関係者に向けてのものが大半だと思うのですが、今回の展覧会では自分の中で建築関係者へ向けての意識を極力無くして、一般の方に
・建築/住宅にもいろいろな考え方・可能性があることを知ってもらうこと。
・設計事務所がどういうところかを知ってもらうこと。身近に感じてもらうこと。
に焦点を絞るように意識していました。

そういう意味では昨日・今日の段階の来場者のうちほぼ9割が建築関係者以外の方だったというのはすごく嬉しい結果ですし、それは会場がマルヤガーデンズだったことが大きいと思います。
このタイミングでマルヤガーデンズがこういうかたちでオープンしたことが幸運でしたしありがたいです。


今日は9割ぐらいの方が投票してくださいましたが(昨日は6割ぐらい)、けっこう票がバラけているのが意外でした。最終的にはブログで発表しようと思っていますが結果が非常に楽しみです。

また、twitter、ブログ等で紹介してくださった皆さんありがとうございます。
ohtematic.com : 「棲み家」をめぐる28の住宅模型展
「棲み家」をめぐる28の住宅模型展 | Masayuki Itagoe Atelier blog
『「棲み家」をめぐる28の住宅模型展』を見て来ました – (´・ω・`)まったりいこうぜ
「棲み家」をめぐる28の住宅模型展|I.P.A.久保建築創造ラボ
MobileMeギャラリー – ONOKEN住宅模型展
オノケン/建築展: 都城から建築をこめて
* le ciel bleu * 〜青空〜:休日を満喫。

いろいろな方に支えられてます。感謝です。




展覧会用の台をつくるなど


朝ASHの設営を終え、昼から展覧会の台をつくることに。
2脚は前に試しにつくっていたので残り5脚。

既存のテーブルを使っても良かったのですが、マルヤのヨサゲな寸法のテーブルが予約済みで残ってなかったことと、高さを700より少しアイレベルに近づけたかったこともあり、トータル920ぐらいの高さの簡単なものを自作することに。

まずは、マルヒラでカットまでしてもらいもって帰って組み立て。

中はちょっとした空間に。こういう模型も作ってみたい。

週末に家で作業をするとなると、作業と子供の相手をいかに両立させるかというのがポイントになってくるのですが(ほんとに?)、今日はペンキ塗りをさせることに。
作業量としてはマイナスで考えてたのですが案外やります。

ある程度臭いが抜けるまでしばらく外で乾燥させる予定。天気が続くといいけれども。

この後、急いで子供のご飯と風呂を済ませてASHのトークイベントに向かいました。

nowhereについてはいずれ。




なぜ「棲み家」なのか (展覧会タイトルについて)

なぜ「棲み家」なのか

「住宅」や「家」ではなく「棲み家」。この言葉からどんな事をイメージしますか?
学生の頃にこの言葉に何か魅力のようなものを感じてからその正体をずっと探しています。

この言葉には「意志」のようなものを感じます。
それは「そこに住む」ということに対する意志であり、「環境と関わっていこう」という能動的な意志です。
それは、もしかしたら子供のころツリーハウスや秘密基地にワクワクしたような感覚に通じるものかもしれません。
このワクワクを少し大げさに「生きる実感」と呼んでみます。
そういった「実感」はおそらく受身では得られないもので、能動的に環境(自分の身の周りのすべてを指しています)と関わっていく姿勢の中から生まれてくるものだと思います。
また、日常的に環境と関わっていくことが「生活」なのだろうと思います。

「住宅」や「家」はあくまで住人の意識の中で完結してしまっている感じがしますが、「棲み家」という言葉には「隙間」を感じます。
それは、意志の入り込む隙間であり、「環境と関っていける余地」です。
20世紀は合理的・機能的にその隙間・余地を埋めることに躍起になってきましたが、意志や関わりあいの余地のないものは息苦しく「実感」や「生活」を伴いにくいように思います。
僕は建築がそこにいる人と関わりあえる余地を持った独立した存在であって欲しいと思っていますが、「棲み家」という言葉のなかにはそういった可能性、「意志」や「生きる実感」、「生活」の入り込む余地を感じるのです。

今回の展示はそんな風に「棲み家」ってなんだろうと考えながらつくった28点の住宅模型たちです。
実際に手にとったり、模型の中を覗き込んだりしながら、あなたならではの「棲み家」について考えてみて下さい。




マルヤガーデンズにて住宅模型展を開催します 12/6(月)-12/14(火)

12月のはじめごろに住宅模型展を行います。

タイトル:「棲み家」をめぐる28の住宅模型展
期間:12月6日(月)~12月14(火)11:00~21:00
場所:マルヤガーデンズgarden4 (4階のD&DEPARTMENT近くです)

Maruya gardens | ガーデンイベント | 「棲み家」をめぐる28の住宅模型展

ここ数年、仕事を終えてから夜中に少しずつ準備を進めてきたもので、1/100スケールの小さな住宅模型を28点展示します。

さまざまな住宅・建築の可能性と、ものをつくっていくことの楽しさをまずは知ってもらいたい、ということで、あまり細かいことは考えずに出来る限りいろいろなタイプのものを製作しました。

実際に模型を手にとって眺めて頂けるようにします。あまりない機会だと思いますのでお気軽に手にとってご覧下さい。
(万が一壊れた際もほとんどが紙ですのでその場で直します。)

この機会にほんの少しでも、建築に対して(ひいては日々の生活に対して)興味を持って頂ければ幸いです。

期間中はなるべく会場にいる予定ですので、お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。

Re-tweet企画
会場では点景用に紙で作ったヒト型(1/100)を使って簡単な投票のようなことができないかなーと思っているのですが、せっかくtwitterをしているのでこれと絡めたささやかな企画を考えました。

この記事もしくはイベントをRe-tweetもしくはtwitterで紹介してくださった方には、特製のアイコン入りヒト型を用意しておきます。(公式RTでもOK)

こんな感じのを作ってお待ちしておりますので、会場の好きな場所に置いてみて下さい。遠方の方等これない方の分も一応つくってどこかにスタンバイさせておきます。

(会期が進むごとにTL上で見知った方のアイコンがちらほら現れたら楽しそうな気がしますが、どれぐらいの方に来て頂けるかはちょっと分かりません。。。)

ご協力をば、よろしくお願いします!

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※つぶやきには必ず@onokennoteを含めてくださーい。
※ソーキさんは1/100ミク持ち込みでも可です。

リーフレットも製作中です。でき次第またご案内いたします。