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「環境を通して」保育を行う B202『平成29年告示 幼稚園教育要領 保育所保育指針 幼保連携型認定こども園教育・保育要領 原本』(内閣府 他)

内閣府 (著),‎ 文部科学省 (著),‎ 文科省= (著),‎ 厚生労働省 (著),‎ 厚労省= (著)
チャイルド本社 (2017/6/1)

この辺の指針は初めて読みました。
もっと、ぺらっとした内容かと思っていたのですが、乳幼児の保育・教育に関する考え方が(ある種の熱を帯びて)想像以上に凝縮されている印象を受けました。

例えば

イ 保育所は、その目的を達成するために、保育に関する専門性を有する職員が、家庭との緊密な連携の下に、子どもの状況や発達過程を踏まえ、保育所における環境を通して、養護及び教育を一体的に行うことを特性としている。(保育所保育指針 総則より)

とあるように、「専門性を有する職員」が、「環境を通して」養護及び教育を一体的に行うことをその特性であると明確に記述しています。

保育所保育指針は1965年(昭和40年)に制定され、その後何度か改訂されてきたようですが、「環境を通して」と言った視点が初めから獲得されていたのか、それともこれまでの歴史の中で徐々に獲得されてきたものなのか、その辺の変遷に興味が湧きました。機会を見て調べてみようかと思います。

また、幼稚園と保育園と認定こども園、それぞれの指針・要領は内容が重なる部分も多く、共通化への意識が垣間見れますが、認定こども園の制度に伴って、指針・要領を一本化した上でそれぞれの特色のみ補足した方がわかりやすくなったのでは思いました。
それができないところに日本の縦割り制度の突き抜けられなさがあるのかもしれません。