MEMO『言葉とディテール』

『言葉とディテール』
世界の細部(ディテール)は言葉によって切り分けられていく、と仮定しよう。すると、われわれが、目の前を通り過ぎる毛の生えた四つ足の動物を「猫」ではなく「犬」であると識別できるのは、「猫」と「犬」という言葉の使い分けを習得したことによる、と説明できる。
建築についても同様だ。建築を学び始めたばかりの学生の目では、壁と天井の接する部分には何も見えない。しかし、たとえば「廻り縁」という言葉を手にした途端、そこに何本もの線が見えてきて、逆にそれらの線がないとどう見えるのか、それらの線を消すにはどうすればなどと考え始める。
つまり、言葉が知覚に先行し、建築のディテールが言葉によって見出される。言い換えれば、言葉による思考の産物として建築の姿が決まっていくと言うわけだ。(花田佳明『ディテール』2006-JANUARY NO.167より)




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