B172 『アルゴリズミック・アーキテクチュア』


コスタス・テルジディス(著),田中浩也,荒岡紀子,重村珠穂,松川昌平(翻訳)
彰国社 (2010/02)

おそらく他の本と勘違いしてコードばかりの内容だと思ってたのですが、不意に見た下記の冒頭文(推薦文)で興味を持ったので手にとってみました。

おそらく実際に手に取るまで、コスタス・テルジディスのこの本は誤解されたままだろう。あるいは読み終えて理解はした上でも、何かすぐには受け止めきれない気持ちがあるかもしれない。私自身がそうであったように。それほど、この本の内容は読者の予測を超えた深淵で哲学的な領域に我々を誘い込み、揺さぶるものだ。

内容はまだざっと流しただけで読み込めてないのですが、(我慢できなかったので結局今使ってるCADのスクリプトをいじり始めてしまいました・・・。)今後の可能性を考える時にベースとなりそうな気がします。


アルゴリズミック・デザイン―建築・都市の新しい設計手法
日本建築学会 (編集)
鹿島出版会 (2009/03)

こちらの本も実例が豊富でざっと俯瞰的にイメージを掴むのに良さそうですし、スクリプトをいじるのに真似できるアイデアが無いかと思い買ってしまいました。(こちらのほうがライトな感じなのでテンポよく読みやすいと思います)

|  VectorScriptをいじってみた

中学生くらいの頃にMSXというパソコンとファミコンの間のような機器を買ってもらって、BASIC(たまに機械語)という言語でせっせとゲームを作って雑誌に送ったりしてたのでプログラミング自体には抵抗がなかったので、今使ってるVectorWorksというCADについてるスクリプトをいじってみました。

△ランダム(右)と1/fゆらぎ(左)によるルーバー生成


△30×30のパネル角度をランダムや1/fゆらぎをつかったいくつかのパターンで変化させたもの


△本棚を自動生成(本のサイズや傾き等を1/fゆらぎで

1/fゆらぎと言っても間欠カオスという下記の式によるものを試してます。

X(t)<0.5の時 X(t+1) = X(t) + 2 * X(t) * X(t) X(t)≧0.5の時 X(t+1) = X(t) - 2 * (1-X(t)) * (1-X(t)) (0|  住宅等への応用

アルゴリズムはざっくりというと関係性を扱う(もっというと寸法を扱う)ものだと思うので、非人間的どころかむしろこのブログでもいくつか紹介してきた自然のかけらを建築に組み込むようなことだと思うのですが、僕が今手がけているようなハイコストではない小規模な住宅のようなものを考えると2つの壁があるように思います。
①アルゴリズムを試行錯誤しコード化する労力が小規模な設計に見合わないこと(同程度の労力を注げば手作業でもある程度の検討はできそう)。
②複雑なものはコストに直結すること。

アルゴリズム=プログラミングというわけではないですが、①については手作業とプログラムのできることのバランスをとったり、継続的に利用できるものを考える等の対処が考えられそうです。(その前に実用レベルの技術を身につけるまでかなりの試行錯誤が必要そう)

②については技術的なところまでイメージしながら考えること、(多くは)直線的でシンプルな構造とすること、複雑さに頼らないで関係性の密度をつくること、などが考えられそうです。

ルーバーや開口部、柱などのリズムのようなものはすぐにできそうですが、インタラクティブなシステムや評価アルゴリズムを組み込んだり、複雑な曲面による構成などは可能性はありますがハードルが高そうです。

プログラムに頼らずとも、関係性・寸法決定のアルゴリズムのようなことに意識的になるだけでも大きな違いが生まれると思いますし、その部分が重要なんだと思います。意識的になれば自然やものの出来る仕組みや隠れた関係性への観察力も付きそうです。寸法を自在に操れるようになりたい。

根底の所ではそれほどぶれてるとは思ってませんが、ここのところ興味が散漫になっている気がします。どこかで一度ギュッと具体的な形に凝縮させないといけないかな。

この2冊で何度か出てきたprosessing、ぐぐってみたらめっちゃ面白そうだなー。ハマると時間をめちゃくちゃ使うんだろうなー。なんかぴったりのプロジェクト始まらないかなー。




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